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サッカーを心から楽しむための思いがけない方法!「無愛想」のススメ

子どもが心からサッカーを楽しむためには、まず親自身が心を「良い状態」にすることが大事

公開:2017年2月24日 更新:2021年1月27日

キーワード:コミュニケーションサポート子育て小学生考える萎縮

■子どもは大人の状態を感じ取っている。だからこそ親が良い状態で存在していることが大事

私は子どもの頃、父親がすごく怖くていつも父がどういう状態なのかを敏感に感じ取っていました。
 
「あ、今日は機嫌が悪いからもしかしたら怒るかもしれない......」
「今日は平穏な1日になりそうだ」
 
と、そのときの父親の「雰囲気」を敏感に感じ取りながら毎日を過ごしていたのです。
 
父のその怖さは、父親自身の恐れから生まれるものでした。子どもに尊敬されないのではないか?子どもに認められないのではないか?という不安が周囲への威圧となって表れ、幼い自分はその威圧がとにかく怖かったのです。
 
私は父親が同じ部屋にいるというだけで緊張してしまい、思うように話すことができず黙りこくってしまう状態でした。
 
父親との関係は学校生活にも影響を与えました。特に父親と似ているタイプの先輩には必要以上に気を遣ってしまうようになったのです。父親との関係を年上の男性との関係に投影してしまい、どうしても父親に対するのと同じような関係の作り方になってしまったのです。
 
その結果、うまくコミュニケーションを取ることができませんでした。先輩に良く思われることを最優先に考えてしまって言葉が出なくなり、自分の考えや思いを伝えることもできないのです。
 
私は小学校の頃からサッカーをやっていて、中学でもサッカー部に所属していたのですが、1年生の頃から3年生の試合に出させてもらうことがありました。しかし、年上の人と一緒になると上手くプレーできないのです。プレーにおいても不要に気を遣ってしまい、失敗して評価を落とさないように無難なプレーばかりしたり、一つのミスでひどく落ち込んで本来のパフォーマンスを発揮しきれないでいました。
 
父親との関係から学んだ関係の作り方に意識的になれず、より良い関係を構築する方法、本来の自分を出す方法が分からなかったのです。
 
子どもは大人の状態を敏感に感じ取っています。怒っているのか、悲しんでいるのか、喜んでいるのか、愛してくれているのか......。
 
そういう親の「状態」を感じているのです。だからこそ、親が良い状態で存在しているだけでも子どもに大きな力を与えることができるのです。何かを「する」ことだけでなく、どう「在る」のかが大切で、「良い状態で在る」だけでも子どもに「与える」ことができるのです。
 
次回は、より具体的に「どうすれば子どもに力を発揮させてあげられるか」について書いていきたいと思います。
 
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池田潤/作家・メンタルトレーナー
京都大学法学部在学中に立ち上げた勉強法ブログが人気となり、学生ながらカリスマブロガーとして活躍。現在はメンタルトレーニング、コーチング、執筆活動、ブログなどの情報発信を中心に活動している。メンタルジム「イケジム」主催。著書に、『勉強の結果は「机に向かう」前に決まる』『未来の自分をつくる勉強法』、『毎日15分自分と向き合えば、「欲しい結果」がついてくる』、『自分の「武器」を見つける技術』がある。

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文:池田潤

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