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蹴球子育てのツボ ~サッカーで子どもは一人前になる~

トレセンに選ばれるため女子チームに所属するか迷う問題

2017年8月23日

キーワード:スピードトレセン体力出場機会女子チーム移籍

今回は、男子チームに所属する娘さんのママから「トレセンに選ばれるには女子チームに所属していた方が有利ですか」とのご相談をいただきました。チームメイトと仲良くプレーしているけれど、トレセンに選ばれたい娘さんのために移籍したほうが良いのかお悩みとの事。
 
自身もサッカー少年少女の母として子育てした経験を持つ、教育・スポーツジャーナリストの島沢優子が、読者の悩みに答える『蹴球子育てのツボ』。今回はわが子の夢のために所属チーム変更に悩む親御さんにアドバイスを送ります。(文:島沢優子)
 
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※写真はジュニアサッカーのイメージです。 質問者及び質問内容とは関係ありません
 
<<このままだと終わる! とコーチに言われ息子落ち込む問題
 
<サッカーママからの相談>
11歳の娘は男子チームに所属し、チームメイトとも仲良くやっています。
 
先日女子トレセンの選考会があり、女子チームに所属の子の選考会が多いことを知りました。
 
娘もトレセンに選ばれたいと思っていますが、どっちのチームに所属した方がよいか迷っています。
 
女子チームに所属していた方がトレセンに選ばれやすいのでしょうか?
 

<島沢さんのアドバイス>

ご相談いただき、ありがとうございます。
 
11歳とありますが、女子トレセンの選考会に初めて参加したようなので小学5年生でしょうか。
 
「女子チームに所属の子の選考会が多いことを知りました」とありますが、これは女子チームに所属している子のほうがトレセンに選ばれている、という意味でしょうか?
 
最後に「女子チームに所属していた方がトレセンに選ばれやすいのでしょうか?」とあるので、そういう意味だと受け取って話をさせていただきますね。
 

トレセンに「選ばれやすさ」はない

女子のトレセンは各地でエリア分けが多少異なります。例えば東京都では、男子のように市区町村別でのトレセンはなく、いくつかの市区が集まったブロックごとのトレセンがあります。その次が東京都トレセン、関東トレセンと選ばれる範囲が広くなります。
 
ご相談の方がどのトレセンを指しているかどうかはわかりませんし、お住まいの地域のトレセンの選考基準によるので断言はできません。とりあえず言えるのは、所属が女子チームだろうが、男子チームだろうが、基本的に「選ばれやすさ」などないということです。
 
また、そもそもの話ですが、もし「女子チームにいるほうが選ばれやすいよ」と言われたら、ああ、そうですかと女子に所属を変えますか?「え? どうして女子チームに所属してると選ばれちゃうの? おかしいな」と疑問を持てる親であってほしいと私は思います。
 
ご相談の文章では、すでに男子チームに所属していて「チームメイトとも仲良くやっています」とあります。であれば、そのまま卒業まで男子チームでプレーすればよいと思います。
 
ただし、トレセン云々ではなく、ほかの要因で男子チームから女子チームに所属を変えるケースがあります。理由としてふたつ挙げられます。
 

女子チームに所属先を変更するケースとは

ひとつは、高学年になると男子のほうが体格面で抜きんでてくるため、スピードや体力でかなわなくなった女子選手の試合出場の機会が減るケース。サッカーは試合に出られなければ楽しくありません。そのため、5年生くらいから男子チームでプレーしていた女の子が、女子チームに移籍するのはよくあることです。
 
娘さんが今後もしそのような状況になれば、通える範囲で探してみてもよいかと思います。
 
もうひとつは、上記と同じように男子のほうがスピードやパワーで勝るため、女子選手が自分の好きなポジション、もしくは将来的にやりたいポジションでプレーできない可能性が高まります。
 
女子チームにいれば中盤で活躍しそうな選手が、男子チームではずっとセンターバックしか任されないという場合もあります。小学生時代こそさまざまなポジションを経験することが重要ですが、場合によってはずっとディフェンシブなところでプレーすることになりかねません。
 
男子チームでプレーすれば、スピードも技術もストレスがかかる環境で練習できるため、女子チームよりも有効だと考える保護者は多いようです。ただし、それは運動神経が良く、男子についていける一握りの女の子です。体力やスピードがあとでついてくることもあるので、最初に女子チームで技術を身につけ伸びる子もいます。
 
つまり、男子チームにも、女子チームにも、メリット・デメリットがあるということです。
 

次ページ:女子チームで育ったなでしこ川澄選手の主張


あなたが抱えるお悩みに、先輩サッカーママ島沢優子がお答えします!

※相談の文言をご紹介させていただくこともあります。その際はプライバシーには配慮します。

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文:島沢優子

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