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蹴球子育てのツボ ~サッカーで子どもは一人前になる~

どんな言葉で応援すればいいんだ問題

公開:2016年12月22日 更新:2016年12月26日

キーワード:島沢優子応援悩み母親

■「好きなようにやってごらん」という気持ちで

その池上さんから以前、スペインの親の話をうかがいました。試合中は「行けー!」とか「攻めろー!」とか「頑張れ!」とすごく高いテンションで応援するのですが、終わるとわが子が勝とうが負けようが関係なく笑顔になって帰っていくそうです。
 
彼らのなかに「子どもが負けて悔しい」などという感情はさらさらありません。サッカーを楽しくやれてよかったね、という満足感だけ。スペインはそんなカルチャーの中から、名門クラブでプレーするような子どもが生まれるわけです。
 
私が著者で池上さんが監修された新刊『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(12月6日発売/カンゼン)に、「好きなようにやってごらん」というフレーズが掲載されています。
 
サッカーは自由なスポーツです。子どもの自立や主体性も「自由」のある場所にしか生まれません。「好きなようにやってごらんよ」という気持ちで試合を眺めてみませんか。
 
「たかが少年サッカー、されど少年サッカー」と言う人がいます。たかが少年サッカーじゃないんだよ!と「されど感」の強い人は、子どもを追い込む傾向が強いようです。だから、自分でも気づかないうちにサイドコーチングをしています。以前は私も「されど」な親でした。
 
けれど、池上さんのおかげで気づけたのです。
 
「されど」は、いつか子どもが自分で決める。
「たかがサッカー、されどサッカーなんだよ!お母さん!」
 
そう言える子が最強だということを。
 
 
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島沢優子(しまざわ・ゆうこ)
スポーツ・教育ジャーナリスト。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実 そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート 夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てる テニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。

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文 島沢優子

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