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「考える力」が身につくサカイクキャンプ2013春

1対1の守備では、相手をどうアプローチしてゴールを守る?サカイクキャンプ2013その②

2013年4月 9日

キーワード:コーチング守備

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 サカイクキャンプ2013初日のトレーニングで重点が置かれたのは「個人のスキルアップ」(須田コーチ)。ジュニア年代に不足しているスキルにフォーカスしてトレーニングメニューが実践されました。
 
 
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 初日に組まれたメニューは「1対1の守備」「パス&コントロール」「サポート」の3種類。その中でも、子どもたちにとって理解しやすく、好評だったのが「1対1の守備」です。
 
須田コーチが「この年代では守備の仕方をしっかりと教わっていない子どもが多いんです」というように、コーチたちが伝えるポイントを、子どもたちはまるで初めて聞くといった様子で真剣になって話に耳を傾けていました。あとで見学に来ていた親御さんに話を聞いてみると「初日の夜、子どもが私にもわかるように説明できていたので印象に残ったんだと思うし、しっかり身についたんだと思いますね」といった声がありました。
 
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 メニューは図版のとおり。ルールは次のようなものです。中央に区切られたスペースで、3対3+フリーマン1人という状況。設定した黄色いラインを超えたときに、攻撃側1人と、ゴールを守る守備者1人の1対1が始まります。そのとき、他の子どもは手助けしてはいけません。得点は攻撃側がドリブルで通過したときだけ認められます。
 
 

■「どうすればいい?」「なぜそうなのかな?」と子どもに考えさせるコーチング

「1対1の守備」が始まると、ゴールを守る子どもが、ドリブルで仕掛けてくる攻撃側に対して、ゴールライン上にへばりついてゴールを守っているシーンがありました。ここで須田コーチが笛を吹いてプレーを止めて、守備者の子どもに問いかけます。
 
「攻撃側の選手がいつ来るとわかった?」
 
 子どもが必死に考えます。しかし、うまく答えを返せません。
 
「設定したラインを超えたときだったんじゃないかな?」
 
 子どもがこくりとうなずきます。
 
「じゃあ、どうやって守ればよかったかな?」
 
 子どもが自信なさげに、それでも、勇気を持って答えました。
 
「……すぐにプレスにいく?」
 
 須田コーチが「そうだよね」と言って、ほかの子どもたちにもわかるように伝えます。
 
「攻撃側がラインを超えた瞬間にアプローチにいけるように準備をしていないといけないよね? じゃあ、アプローチをしたら、その次はどうすればいいかな?」
 
 子どもたちがみんなで考えます。ある子が「ゴールから遠ざけるように守備をする?」と答えました。
 
「そうだよね。でもその前にね」
 
須田コーチが続けます。
 
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「守備をする人は一発で相手に飛び込んだら交わされちゃう。それはダメだよね。すばやくアプローチをしたら、ボールの目の前で止まる。そして瞬間的に一歩下がる」
 
 須田コーチは、実際に身体を動かしながら、プレーで子どもたちに表現してみせます。
 
「そして、自陣のゴールを背にしながら半身になって、相手をゴールから遠ざけるようにして守備をする」
 
「このときのポイントとして、前になる足のつま先は、相手に対して真正面を向いていたらダメ。なぜだと思う?」
 
 ある子が「動きづらいから?」と言って須田コーチの顔を覗き込みます。
 
「そうだね。相手に対してつま先が真正面を向いていると、膝が折れ曲がって、腰が下がっちゃう。そうすると、その次の動作が遅れて、相手の動きに対して対応が遅れてしまう。だから、両脚のつま先は相手に対して90度方向にそろえる。サイドステップが踏めるような感じだね」
 
 なるほど、といった表情でうなずく子どもたち。さらに須田コーチが続けます。
 
「じゃあ、相手が真ん中から突破してきたらどう対応すればいいと思う?」
 
 これに対しては、どう答えればいいかわからない、といった様子で答えに窮する子どもたち。須田コーチがプレーで表現しながら答えを教えます。
 
「そのときは相手の利き足を見極めておいて、利き足の方向に行かれないように半身になってコースを切る。相手が右利きだったら、右方向のコースを切って左方向へ行かせる。守備の鉄則だから覚えておいてね」
 
 これは、相手が右利きであれば左方向へドリブルさせ、利き足ではない足でパスやシュートをさせることでプレーの精度を落とさせるためのもの。
 
「いいぞ! すばらしい!」
 
 ポイントを踏まえた上でトレーニングを行うと、子どもたちのプレーにメリハリがつき、見違えるようになりました。
 
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●「1対1の守備」のポイント
・アプローチするときは一発で飛び込まず、ボールの直前で止まる
・アプローチするときは両脚ではなく、半身になり、相手をゴールから遠ざける
・半身になるとき、前になる足のつま先は真正面を向かせない
・相手が真ん中から突破してきたときは、相手の利き足のコースを半身になって切る
 
 
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取材・文/鈴木康浩 写真/山本善弘

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