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「考える力」が身につくサカイクキャンプ2013春

すぐに答えを教えずに、子どもに体験させて気づかせる。サカイクキャンプ2013その①

2013年4月 8日

キーワード:コミュニケーションコーチング

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 全国各地からサッカーがうまくなりたい子どもたちが集まり、4月1日から3日間にわたって開催されたサカイクキャンプ2013。本日よりサカイクキャンプで行われた内容について、コーチングのポイントをクローズアップしながらお届けします。
 
サカイクキャンプ初日の午前中。ほとんどの子どもたちがお互いのことを何も知らない状態だったこともあり、少しばかり緊張しているのか、コーチたちが必死に雰囲気を盛り上げようとしてもなかなか元気な声が返ってきませんでした。
 
 
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■子どもたちの元気を引き出すための工夫が凝らされていたキャンプのウォーミングアップ

「まず最初に、コートを思いっきり走ることから始めよう」
 
「サッカーの左右へのステップを意識して走ってみようか」
 
 キャンプを中心になってコーチングするのは須田敏男コーチ。まずは子どもたちを無邪気に走らせて緊張をほぐしていきます。
 
「じゃあ、次は手を叩いた数の人数で集まってみよう」
 
 須田コーチが手を「パン!」と叩いた数に対して、子どもたちが反応します。3回ならば3人組、4回ならば4人組、というように集まり、そこでお互いに自己紹介。最初は恥ずかしそうにしていた子どもたちも、何回も繰り返しているうちに表情に少しずつ笑顔が見られるようになっていきました。ピッチを駆け回るときの様子にもようやく元気が出てきたようです。
 
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 次々とウォーミングアップのメニューがこなされる中で印象的だったのは、生年月日の順番に並ぶ、というゲームをやったときのこと。
 
「次はコーチを先頭にして、1月1日から順番に並んでみて」
 
 このときのポイントは、お互いに声を出さないでジェスチャーだけで正しく整列する、というルールをつくったことです。子どもたちが手で数字を示し合って自分の生年月日を伝え、四苦八苦しながら順番に並らぼうとします。やはり言葉で伝えられない分、子どもたちは少し戸惑った様子を見せていました。かなり時間もかかりました。
 
 そして正しい順番で並べたかどうかの正解発表。なんと不正解だったのは一緒に参加していた一人のコーチだけでした。
 
「あれえ?」
 
 間違ってしまったコーチに野次を飛ばして笑う子どもたち。
 
「はい、じゃあ不正解だったコーチをみんなでくすぐってしまおう!」
 
 子どもたちが声を挙げながらコーチの近くに集まってちょっかいを出します。
 
「はい、集合!」
 
ここで須田コーチが子どもたちを集めて言いました。
 
「今、みんなは声を出さないでジェスチャーだけで生年月日順に並ぼうとしたけど、やってみてどうだった?すごく時間がかかってしまったよね? 言葉でコミュニケーションをとるということがすごく重要だということがわかったでしょう?」
 
 須田コーチの問いかけに、こくりとうなずく子どもたち。
 
「じゃあ、もっと大きな声を出しながらやってみようか」
 
「はい!」
 
 子どもたちからようやく元気な返事が返ってきました。子どもに体験させて気づかせる。すぐに答えを教えない。それがサカイクのコーチたちが大切にしているコーチングの一つのポイントです。ウォーミングアップのメニューにもその考え方がしっかりと生かされていました。
 
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■声を出すことで、リラックスに繋がるだけでなく子どもたちにも余裕が生まれる

 その後はどんどん子どもたちの声が大きくなっていき、コート上に活気があふれていきました。大きな声を出すことで、子どもたちの一つひとつの動作がすばやくなり、表情にもどこか余裕が出てきたようにも見えます。
 須田コーチはいいます。
 
「大きな声を出すと感覚的にリラックスできるので、子どもたち同士が初めて会うときには、大きな声を出し合うような大会をよくやったりしますね。もちろん、実際の試合となれば、大きな声を出すことで相手に動きを読まれてしまうという考え方もできますが、やはり、ジュニア年代の子どもたちが静かな状態のままプレーするのは良くないと思いますね」
 
 その後はボールを使ったウォーミングアップへと移っていきましたが、子どもたちが互いに声を出し合うことで、お互いの意思を確認することができ、ボールのパス交換などもスムーズに行われていました。
 
 
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取材・文/鈴木康浩 写真/山本善弘

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