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本番に強い子を育てるために大切なこと

本来の力が発揮できなくなるかも?"ポジティブシンキングの罠"に注意

公開:2017年1月12日 更新:2021年1月27日

キーワード:コミュニケーションメンタルメンタルトレーニング

大事な試合で緊張してしまい、力が発揮できない――。

メンタル・トレーナーの森川陽太郎さんによれば、その弱点を克服するために大切なのは、その「緊張」を素直に受け入れた上で、「緊張した状態で自分がどう行動すればよいか」ということに意識を向けること、なのだそうです。

では、実際の試合の場面では、具体的に、どう行動すれば本来の力が発揮できるのでしょうか? 今回は、「感情」と切り離した「行動」の起こし方について、森川さんにお話を伺います。(文:熊本りか)

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■目標だけを意識しすぎると、「できてない感」に苦しむリスクが

本番に強くなるために大切なのは、まず自分の感情に気づくこと、そしてその感情を否定しないことです。そしてその先のステップとなるのが、「感情」と切り離した「行動」を起こすこと。
 
「緊張しているからやらない」ではなくて、「緊張していてもやる」ということです。何をやるのかといえば、その感情のままで「いまの自分が確実にできること」。
 
つまり、前回お話したOKラインです。
 
試合に臨む前、「必ず1点決める」「ドリブルで最低3人抜く」といった目標をお子さんが自分で設定しているケースは多いと思います。もちろん、目標を持つこと自体は悪いことではありません。
 
ただ、目標とOKラインは別物です。目標を達成するためにはプレッシャーのかかる場面でも実力を発揮することが必要とされます。そのためには自己肯定感を感じながら自信を持ってプレーする必要があるのです。自己肯定感を持ち続けてプレーするためにはOKラインを「確実にできること」に設定する必要があります。
 
それにもかかわらず、やみくもにその目標だけを追いかけていれば、試合の間中、「うまくいかない」「こんな自分じゃダメだ」という自己否定感ばかりが大きくなってしまいます。そうした自己否定感を抱えたままでは、よいパフォーマンスを発揮できる可能性は低いといわざるを得ません。
 
次ページ:「できた感」こそが、目標達成のエンジンになる

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文:熊本りか

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