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インタビュー

宮澤ミシェルの子育て論「子どもの好きにさせればいい!」

公開:2014年11月18日 更新:2023年6月30日

キーワード:宮澤ミシェル育成自立

今年10月に著書『「なんでシュートしないんだ!」では子どもは育たない』を上梓したサッカー解説者の宮澤ミシェルさん。今回、サカイク編集部は宮澤さんに著書についてのインタビューを敢行。本を書いた動機や、自身の子育て、そして現状の日本サッカー界に必要なものなどをテーマに語ってもらいました。
 
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取材・文 杜乃伍真 写真 田丸由美子
 

■いまの育成に足りないもの

最近の育成年代のサッカーの現場を歩いていると、子どもらしさが足りないと感じます。すべてを丁寧に学んできた優れた選手たちが揃っているという印象です。感情のコントロールの仕方もすべて教わってきている。でも、そこまでコントロールしてしまうと心の奥底から湧き上がる素直な感情が出しにくくなるのではないでしょうか。
 
わがままにプレーさせたほうが良いこともあるはず。まずは子どもに自由にプレーさせて、その後に「それだったらこういう方法があるんじゃないの?」というような言葉を差し伸べるようなスタンスが良いのではないかと思います。最初から練習メニューはこうで、こうやっていくとうまくなる、といった型にはまったものが用意されていると、いざ「ここからはお前たちの考えでやるんだよ」と言ったときに「え? ここからはおれたちがやるんですか?」といった反応が返ってくる。それが成長を打ち止めしている気がしてなりません。
 
ぼくらが現役のころは真逆でした。ベンチがなにか言っても「だからなんだよ!」という感じで、指示はとりあえず聞くけど、自分の意思でプレーしてしまう、という感じだった。「やってしまえ!」と。当然、時代が違うしぼくらのときは技術を教えてくれるコーチがあまりいなかったから、技術面の上達に限界があったように思います。その分、情熱の塊のような時代を生きていた。でもいまの選手たちはぼくらよりも遥かにうまいけど、コーチに言われないと判断できない場合も多い。
 
「自分でやってしまえ!」という自らの気持ちに突き動かされたようなアクションが伝わってこない。たとえば、そこでいくら大人が「なんでシュートしないんだ!」と言っても、子どものアクションは引き出せるものではありませんよ。そんな声がけをしていても子どもは育っていかないのではないか? という危機意識を本のタイトルに込めました。
 
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