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考える力

あなたの子どもは、サッカーがうまくなるために不可欠な"子どもらしさ"を失っていませんか?

2016年7月14日

キーワード:FCバルセロナ子育て村松尚登水戸ホーリーホック

「なんであの場面でシュートを打たなかったんだ?」

「もっと攻撃参加をしないとダメじゃないか?」
 
練習や試合から帰ってきたわが息子に、そんなふうに頭ごなしに問い詰めていませんか? つい感情的になってしまい、わが子を困惑させていませんか? 子どもからすれば、コーチから言われたこと、親から言われたこと、双方の話している内容がまるで異なるので混乱してしまう場合があります。
 
わが子のサッカーを見守るスタンスを、もう少し考え直してみませんか?
 
かつてバルセロナの現地スクールでの指導経歴があり、バルサスクール福岡校での指導を経て、現在は水戸ホーリーホックのアカデミーの指導に携わる村松尚登さんに、コーチとして、そして子どもを持つ親として、子どものサッカーと向き合うときのスタンスについてお話を伺いました。(取材・文 杜乃伍真)
 
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<<ゲーム形式のトレーニングだけでは爆発的な成長はない⁉ 元バルサスクールコーチがドリル形式のトレーニングを取り入れる理由とは

 

■ゴールを決めたとき、周りの大人の顔色を窺っていませんか?

現在、わたしの息子は小学2年生で、わたしが指導するスクールに通っています。指導現場にはわたしもいるので、日によってはグラウンドで出くわすことになります。
 
わたしの妻も送迎のためには練習グラウンドには来ているのですが、では、うちの7歳の息子が、たとえば、ゴールを決めたり、ボールを奪われたりしたときに、私たち両親を探すようなことがあるかといえば、そんなことはまずありません。私たちは7歳の息子に対して干渉していないからです。 
 
ところが、小学生年代の子どものなかには、少なからず、ゴールを決めたり、ミスをしたりしたときに、ピッチサイドのコーチや親の姿を探したりする場合があります。
 

■サッカー少年には、自分のためにサッカーをしてほしい

「今のゴールは見てくれていたかな?」
「今のミスは見られちゃったかな……?」
 
子どもがそのような心情でサッカーをしているとすれば、それは自分ではなく、誰かのためにサッカーをしていることにならないでしょうか。
 
いい意味でもわるい意味でも、親やコーチが褒めすぎなのか、怒りすぎなのか、あるいは、ゴールを決めた見返りとして何かプレゼントのようなものを子どもが期待しているのでしょうか。
 
それらは結局のところ、子どもにとって外的なモチベーションでしかなく、子どもが自分のためにサッカーをしていない証拠だと思うのです。サッカーが大好きで、内的なモチベーションでサッカーに没頭している子どもは、ピッチサイドにいる親やコーチたちの様子が目に入らないものです。
 

■子どもがサッカーに没頭できるような接し方を心掛けよう

ピッチサイドの大人たちの反応ばかりを気にする子どもがいるときは、大人たちが改めてその子に対する接し方を考え直すシグナルが発信されていると考えるべきだと思います。
 
もちろん、子どものサッカーを見てはいけない、声をかけてはいけない、などと言うつもりはありません。大人が見ていても、まったく気にならずにサッカーに没頭できる子どもはいます。親がその場にいたかどうかさえも覚えていない子どももいます。
 
その意味では、子どもによって、周りの何に反応を示すかは千差万別でしょう。その子どもと親、あるいはコーチとの距離感や子どもの性格にもよるのだと思います。
 
子どもがサッカーを見てほしいと思っていて、親がしっかり見届けているような光景であるならば、それはすごく微笑ましいと思える一面もありますが、同時に、その子どもはサッカーに没頭できていないのでは? という懸念も考えられるわけです。その場合は、両親がその子のサッカーを見ないことも一つの選択肢として考慮すべきなのかもしれません。 あるいは、親子の会話のなかで「サッカーが本当に好きならば、お母さんのことなんて気にしないでいいから、サッカーを楽しんでおいで」という伝え方もあるでしょう。
 
 
 
次ページ:ドリル形式のトレーニングはボールを扱う技術だけでなく身体の使いかたも体得できる
 

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取材・文 杜乃伍真

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