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技術指導だけではうまくならない!? サッカー少年を成長させる4つのステップ

2016年5月27日

キーワード:うまくなるやる気サカイクキャンプ子育て楽しむ目標考える力自立高峯弘樹

あなたは、お子さんのサッカーがうまくなるために、また人として成長するために、なにが必要だと思いますか?
 
ドリブル練習、パス練習、試合経験、ゴールに向かう意欲、根性、努力……
 
あなたのお子さんが成長するために必要な要素は、いくつか挙げられるでしょう。
 
サカイクでは、サッカー少年が選手として、また人として成長するためには、以下の4つのステップが重要だと考えています。
 
『子どもの成長をうながす4つのステップ』
1. サッカーが楽しい!
2. やる気になる!
3. 目標を持ち自主的に取り組むようになる(自分で考える=自立)
4.技術だけではなくその他の能力もぐんぐん伸びる
 
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サカイクキャンプに帯同する高峯弘樹ヘッドコーチは言います。
 
「4つめの技術だけでなくその他の能力もぐんぐん伸びる子どもになるためには、その前のステップを踏む行程が欠かせません。だからこそ、まずはサッカーを楽しむことがもっとも重要なんです」
 
高峯コーチがそう断言する理由とは。 (取材・文 杜乃伍真)
 
IMG_6298_s.jpg
2015年に開催したサカイクキャンプの模様
 

■ステップ1.サッカーが楽しい!

まずは子どもがサッカーの楽しさを感じることが大事。それがなければ、その先のステップもありません。
 
コーチにとっては、子どもにそういう環境を与えてあげることが何よりも大事になると思います。この一点をはずしてハズしてしまって他に何があるでしょうか?
 
ところが、いろいろな勉強をしてきたコーチが「このメニューをやろう!」と意気込み、それまで勉強してきたことを教えないといけない、と思い込んで指導してしまい、子ども自身の理論を押し付けてしまうことがあると思います。
 
ぼくは、ジュニア年代の子どもの指導で何かを教え込む必要があるとは思えません。強い言葉で指摘してしまえば、それはコーチの自己満足ではないでしょうか。
 
ぼくもコーチを始めた当初はそうでした。
 
「おれはサッカーのことをよくわかっているんだ」
 
そんなふうに自負していて、自分が取り込んだ知識を一生懸命になって子どもに押し付ける最悪なコーチでした。でも、いくら一生懸命に練習をしたところで子どもがいっこうにうまくなりません。
 
「なんでそんなこともできないの?」
 
そんな声がけで、子どもに自分がやりたい練習を強要して子どもにさせる。そんな指導を繰り返したところで伸びてきた選手はほとんどいませんでした。若い芽を潰してきたのではないかと考えるとゾッとします。本来、コーチの仕事は子どもの力を引き出さないといけないのですが、当時のわたしは主語が“自分”になっていたのです。だから僕はいま、昔の教え子たちに会ったときは、当時は悪かった、と謝ることばかりです。
 
わたしは20年ほどコーチをしていますが、その指導スタンスが誤りだと気づいたのはこの4,5年ほどです。
 
「なぜ、子どもが伸びていかないのだろう」
 
そんな自問自答を繰り返すなかで気づいた答えが“サッカーを楽しいと思ってもらうこと”でした。そして3年前にこの「サカイクでジュニア年代の指導に携わるようになってからはっきりと目指すべきものが見えてきました。
 

■ステップ2.やる気が出てくる

子どもはまず「ステップ1.楽しい」があるからサッカーを続けるのだと思いますが、そこから次の「ステップ2.やる気が出てくる」という段階に進むときのコーチの役割は本当に大きいと思っています。
 
子どもをやる気にさせるためには、怒鳴ったりするではなく、前向きな言葉がけが非常に大事になります。
 
ジュニア年代の子どもたちに前向きな言葉をかけると、高校生や大学生の世代にかける以上に、より純粋に目を輝かせてグングンと実力を伸ばしていくことがあります。
 
そういう前向きな言葉がけをするときや、指導の環境づくりで重要なこと、それはコーチが子どもたちの「邪魔をしない」、これに尽きると思います。
 
ぼく自身、初めてサカイクキャンプに参加するときはまだ半信半疑でしたが、その初日にいきなり気づかされたのです。キャンプの初日、プログラムどおり、一日のうちの半分の時間を自由な時間にしたのです。
 
「なにしてもいいよ」
 
そんなふうに子どもに声をかけると、子どもたちは「え?」という表情をして全然信用してくれません。でも次第に「本当に? いいの?」という表情になって、目をキラキラさせながら好き勝手に遊び始めました。
 
そういう子どもたちの姿を見たときに思ったのです。コーチがすごく偉そうに指導しているのはおかしなことだなと。子どもたちはキャンプから家に帰ってからも「楽しい!」と言っているそうです。そういう指導スタンスのサカイクのキャンプには、毎回リピーターの子どもさんが本当に多く集まってくれます。
 
そう考えると、コーチにとって大事なことは「楽しもう! 一緒にやろう!」という雰囲気を作ってあげることと、そこに少しだけサッカーのエッセンスを加えてあげるような前向きな声がけができればいいのではないかと思うのです。
 
決して子どもを自由に放りっぱなしにするわけではありません。しっかり子どもを見守って寄り添ってあげながら「それでいいの?」「周りの人たちはどう思っているかな?」、そんな声がけを添えてあげて子どもに考えさせてあげる。
 
楽しいなかにも、子どもの気持ちをうまくくすぐって、やる気を引っ張り出してあげる。そうするための声がけのさじ加減は難しいのですが、それこそがコーチの腕の見せどころだと思います。
 

■ステップ3.目標を持って自主的になる

ジュニア年代の子どもたちはすごく純粋。
 
「物事に真剣に取り組むのはすごく大事だよ」
 
子どものうちからそんなふうに声がけをしてあげるだけで、子どもはだんだんと変わってきます。もちろん、子どもなのですぐに大きくは変わりません。でも、ジュニア年代のうちにそういう声がけをしてあげることが大事なのです。それが5年後、10年後に、やがて子どもがプロを目指そうという段階になったとき、しっかり心構えのある選手になっているのではないでしょうか。
 
コーチは子どもたちをジュニア年代の、その瞬間だけではなく、高校生、大学生、社会人になったときまでのことを考えた、長期スパンでの見方がすごく大事です。いますぐに結果は出ないとしても、コツコツと物事に取り組むことがいかに大事なのか、そういう姿勢を伝えておくことが非常に大事だと思います。
 
たとえば、ピッチ上のプレーでいえばこんな声がけになります。
 
「○○はすごくうまいからこそ、人の何倍も走って、チームの勝利に貢献することが大事なんじゃないの?」
 
純粋なジュニア年代のうちに伝えることで、その後大人になっても、うまくて、すごくハードワークができて、チームの勝利に貢献できる選手に近づいていけるのではないかと思います。
 
これを高校生や大学生になったときに、「チームのために走ろう!」などと伝えてもなかなかできないものです。高校時代に有名になった選手の場合は「俺は高校時代にそんなに走らなかったし、ハードワークもしていなかった」「高校の監督はそんなことは言っていなかった」などといってやらない、なかなかやれない選手になってしまうものなのです。
 
純粋で心がまっすぐな小学生のうちにサッカーとはどういうスポーツなのか、それを明確に伝えてあげることが大事ではないかと思います。
 
また、物事に真剣になって目標に向かって取り組んでいくためには、自ら考えて行動できる、自主性を持った子どものほうが有利です。そういう子どもを育てるためのポイントがあります。
 
それはコーチが子どもに答えを教えないことです。
 
「コーチ、これはどうしたらいいですか?」
 
必ず子どもが聞いてくると思います。その時にコーチは、
 
「知らないよ。自分で考えて」
 
と促すのです。これがトレーニングのピッチ上であれば、子どもにいくつかの選択肢を与えるような声がけを心がけます。
 
「ゴールが目の前にあるけど、ここでボールが来たらどうする? 攻撃の目的はなんだろう?」
 
そんなふうに子どもに選択する幅を持たせてあげて、自分で考えさせて、脳みそをフル回転してもらうのです。コーチが答えを教えるのはすごく簡単。でもそうではなくて、コーチも頭をフル回転させて、子どもがどうすれば頭を回転してくれるか、そこにエネルギーを注ぎ込むほうがいいと思います。
 
子どもがサッカーが大好きで、誰にも強制されない環境で、自分の頭でしっかり物事を考えられるのであれば、どうやったらうまくなれるのかな? という疑問とともにどんどんうまくなっていくのではないでしょうか。
 
次ページ:ステップ4.ボールを扱う技術だけではなくそれ以外の能力もぐんぐん伸びる
 

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取材・文 杜乃伍真

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