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ボールが奪えるようになる!スペインのサッカー少年が13歳までに覚える"守備(ディフェンス)の個人戦術"とは

2016年5月30日

キーワード:サッカーサービスセミナーディフェンス守備戦術知のサッカー講習会

スペイン・バルセロナを拠点に、世界中のクラブ、選手の指導&コンサルティングを行っているサッカーサービス。サッカーのプレーを分析し、コンセプトを抽出してトレーニングに落とし込み、選手に理解させて習得させる分析力と指導力は卓越したものがあります。そんな彼らが「日本トップ選手のプレーから見る、守備における日本の育成年代の問題点と課題」をテーマに、講習会を行いました。指導者だけでなく、サッカーをもっと深く理解したい、試合を見るときのポイントを知りたいという人にとっても、必見の内容です。
 
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■日本サッカーに足りないのは「守備のコンセプト」

みなさん、こんにちは。サッカーサービスのフランです。私は以前、日本サッカー協会の管轄である、JFAアカデミー福島U-13のコーチとして、日本の選手達の指導をしていました。その間、多くの日本の試合を見てきました。
 
日本代表やJリーグ、育成年代の試合を見ていると、とくに守備面でのコンセプトが知られていない。あるいは知っているのかもしれませんが、選手がプレーの中で表現できていないと感じることがありました。そこで、日本サッカーがより良くなるために、知っておきたい守備のコンセプトについて、紹介したいと思います。
 
まず、自分のチームが守備をしている状況で、ボールを持っているのは相手チームです。攻撃時のプレーの優先順位として、攻撃側はまずDFラインの裏のスペースを狙います。そこでボールを受けることができれば、得点の可能性が高くなるからです。ただし、守備側も当然、最終ラインの裏のスペースはケアします。とくにセンターバックの選手は、自分の背後をとられることはもっとも避けるべきです。
攻撃側は最終ラインの裏にボールを送れないとなると、次に狙うのはDFラインの前のスペースです。いわゆる「バイタルエリア」と呼ばれる、MFラインとDFラインの間にボールを入れて、DFラインを崩させるように仕向けていきます。
 
FCバルセロナのように、ボールをポゼッションして攻めることを得意とするチームは、ピッチの中と外、前と後ろという形で自在にボールを動かして相手選手を誘導し、進入するスペースを作ろうとします。このときに、守備側の選手がプレーの判断を誤ると、相手に攻めこむスペースを与えてしまい、パスやドリブルでスペースを使われ、ピンチを招いてしまいます。
そうならないために、指導者は「守備のコンセプト」を選手に与える必要があります。選手個々が状況を見て、どう判断してプレーの決断をするか。適切なプレーの認知、判断、決断をすることが、良いプレーにつながると考えています。
 

■ブラジルW杯日本代表の試合で起こった2重のミス

ここでは、「U-13年代で身に付けるべき、守備の個人戦術」について、紹介します。1つ目は「守備のときは、まず内側のパスコースを切ること」です。つまり、「ピッチの外から中へ」あるいは「ピッチの中央からゴール前へ」ボールを入れさせないことを第一に考えます。
 
もちろん、相手にプレスをかけ、ボールを奪うことも重要です。しかし、ボールホルダーに対して、何も考えずに寄せることが良いプレーではありません。相手の足元からボールが離れていたり、コントロールをミスしたときは、すぐさま奪いに行くべきです。そこで必要なのは「いまは寄せてボールを奪いに行くべきか」それとも「ゴールへ向かうパスコースを切るべきか」を、ピッチ内の状況から判断し、より良いプレーを選手自身が選択することです。これは、U-13年代で身につけるべきコンセプトであり、日本の多くの選手に、改善の余地があるプレーです。
 
「守備時の判断」については、日本代表の中にも、理解していない選手が見受けられます。以前、ブラジルW杯のコートジボワール戦を分析しましたが、中盤の選手の判断ミスにより、ピッチの内側のスペースに簡単にパスを通され、ゴール前にボールを運ばれる場面が何度か見られました。
 
次ページ:コートジボワール戦で起こった守備のミスとは?
 

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取材/鈴木智之

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