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考える力

子どもの試合はワールドカップではない!ドイツでみた標語に込められた5つのメッセージとは

2016年2月17日

キーワード:コーチングドイツ坂本健二

ジュニア年代の試合会場で時折耳にするのが、親から子どもへのオーバーコーチングです。「もっとよく見て!」や「パス!パス!」など技術、判断に関するものから「なにやってんの!」「しっかりやれ!」といった、ネガティブな声掛けを聞くこともあります。
 
親の庇護下にあるジュニア年代において、ついつい親が熱くなってしまうのは仕方がないことかもしれません。しかし、言われた側からすると「なんだよ、うるさいなぁ」という気持ちになってしまうのも事実です。ミスを指摘する罵声を浴びせられることで、気持ちが後ろ向きになり、プレーも消極的になり、さらにミスをするという“魔のスパイラル”に陥ることもあります。
 
サッカー経験のある人なら理解しやすいと思いますが、プレー中にピッチの外からああだこうだと言われると、そちらに気が行ってしまい、自分のプレーに集中するのは難しいですよね。このように、子どものプレーに熱くなりすぎてしまう親は、声掛けを改める必要があるかもしれません。では具体的にどのように改善すればよいでしょうか。
 
サカイク編集部は、ある指導者の方にその悩みを相談しました。ドイツで16年に渡って育成年代を指導した経験を持つ、坂本健二さんです。(取材・文 鈴木智之)
 
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■親の過剰な声掛けを抑制したドイツの取り組み

坂本さんは1998年から16年間、ドイツ・ブンデスリーガのブレーメンや、バイエルン州のクラブを中心にU7~U19までの監督やコーチ、アカデミーダイレクター(地域クラブの育成統括責任者)を務めました。
 
坂本さんが指導をしていたバイエルン州では、ある取り組みを通じて、親のオーバーコーチングを減らしたそうです。それが「順位表の廃止」です。坂本さんは次のように説明します。
 
「ドイツも日本と同じように少子化が進み、ひとりの子どもに対して、親がすごく注目し熱意を注ぐようになっています。サッカーにおいても、自分の子どもの試合中、『もっとちゃんとパスを出しなさい!』とフィールド脇から大声で指示を出したり、あるときは、自分の子どもにでなく同じチーム内のよその子どもに対しても罵声に近い言葉を浴びせてしまっていることもありました」
 
情熱がほとばしった結果、迷惑と紙一重の行動をとる親の態度を改善するために、2007/2008シーズンからバイエルン州サッカー協会では、U7とU9の年代において、リーグ戦の順位表を掲載するのを止めたそうです。これは、試合の勝敗に対してヒートアップする親を抑制する意味がありました。
 
「最初のころは、自前で順位表を作り『うちのチームが1位じゃないの?』と言っている親もいましたが、順位表がなくなったことで、結果に対して過剰に目が行くことはなくなったのではないかと思います。それでもまだ、試合中、子どもに対してきつい言葉をかける親もいましたが、私以外にもアカデミーダイレクターが『そういうのは止めようって言わなかったっけ?』と話し掛けてくれて、はっと気づいて『ごめんなさい。そうだったわね』と省みて、言わなくなってくれたこともありました」
 
次ページ:ドイツのグラウンド脇に貼られた標語に掛かれたメッセージ

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取材・文 鈴木智之

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