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考える力

地域の少年団も実践できる!考える力を引き出すトレーニング

2015年2月26日

キーワード:コーチングドイツモダンフットボール指導者練習メニュー

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多くのブンデスリーガーを育て上げ、ドイツサッカー育成の第一人者とも呼ばれているクラウス・パブスト氏が提唱する指導メソッドをまとめたDVD『モダンフットボール(MODERNER FUSSBALL)』をご存知でしょうか。『モダンフットボール』には主に次のような特徴があります。
 
・指導経験の浅いコーチでも子どもたちを楽しませる練習メニューを実践できる。
・レベル差のある子どもたちでも一緒にトレーニングできる方法がわかる。
・自立した選手を育成することができる。
・サッカー本来の「競う楽しさ」を子どもたちに実感させることができる。
 
今回取材させてもらったのは、新宿区を拠点に活動する町クラブ『FC WASEDA』。うまい子もそうではない子も混在するごくごく普通のサッカー少年団の子どもたちに変化が現れたのは、多くのブンデスリーガーを育ててきたクラウス・パブスト氏が提唱する『モダンフットボール』を練習に取り入れてからだと鈴木和成コーチはいいます。
 
「うまい子どもだけが集まるチームならば小学生のうちに高度な戦術練習を取り入れるのもいいと思いますが、うちのような様々なレベルの子どもが混在する町の少年団ならば、まずはその前の段階として、個々の能力を楽しみながら伸ばすための『モダンフットボール』をおススメしたいですね。これを取り入れることでどんどん子どもの能力や自主性を引き出せるし、その結果としてチームも強くなるのではないかと思います。子どもが楽しいと思える練習で、楽しくサッカーができれば、結果は自ずとついてくる。そんな考え方で指導をしています」
 
では、『モダンフットボール』のメニューの内容とはどういうものなのでしょうか。実際に行っている練習メニューを取材させてもらいながら、その練習メニューによって子どもたちがどう変わったのか、をテーマに鈴木コーチにお話を伺いました。(取材・文/杜乃伍真)
 
練習その1:ミニゲーム1
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【ルール】2人1組で競い合う1対1。それぞれが手にマーカーを持ち、コーチの合図でダッシュをスタート。向こう側にあるライン上にマーカーを置いたらすばやくターン。コーチ役はターンをして早く振り向いて近づいてきた選手に向けてボールを供給し、そこから1対1がスタートする。
 
【トレーニングスペース】15m×20m
 
【コーチングポイント】すばやいドリブルでゴールを狙う/リスクを負っても積極的にドリブルする/攻守の切り替えをすばやく行う
 

■少しずつ子どもたちからアイディアが湧き出る

まずはウォーミングアップメニューのあとに行うとよい1対1のトレーニングです。
 
「まずポイントとなるのがマーカーをライン上に置くということ。子どもにとってちょっとした遊び感覚になる要素を入れることで、練習が楽しめる。そういう仕掛けや工夫があることがクラウス氏の遊び心なのだと思います」
 
ライン上にマーカーを置くために、子どもたちはゲーム感覚で競い合いながら、しかし急激にスピードを上げてラインまで走らなければなりません。
 
「競い合うときに無意識に心拍数が上がるのもポイントの一つです。実際の試合では心拍数が上がっている状態で1対1を行うことがほとんど。だらだらと1対1を行うのではなく、実践に近い状態でトレーニングを行うことができます」
 このトレーニングを実践してみると、ライン上にマーカーを置いてターンをする過程で、
 
『ターンをするときは身体の向きは逆(身体を内回りではなくて外回り)でもいいですか?』
『直接ボールを受けに行かないで、ディフェンスをするためのスペースに先に回り込んでもいいですか?』
 
といった質問が子どもたちから出てくるようになったといいます。
 
「ダッシュが遅ければターンをする時点でボールを先に奪えないことがおおよそわかるので、その子どもは瞬時にディフェンスのことを考えないといけなくなるからです。スタートダッシュで負けてしまった相手はスピードで上回られた相手。そんなスピードのある相手に対しては、スピードでぶっちぎられないように少し距離をとって備える、という感覚を自然と身につけるようになるのです」
 
次ページ:コーチが誘導しなくても子どもたちが答えを出せるようになる

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育成改革によりEURO2000の惨敗からたった10年で復活を遂げたドイツ。個の強さにテクニックと創造性を備え、全員が走ってパスをつなぐ最強の「モダンフットボール」へと進化しました。名門1. FC ケルンの育成部長も務め、多くのブンデスリーガを育てたクラウス・パブストがその最先端トレーニングを伝授。U-12指導者向け教材『モダンフットボール【MODERNER FUSSBALL】』詳しくはこちら>>

 
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取材・文/杜乃伍真 取材協力/FC WASEDA

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