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子どもたちが考えてチャレンジする機会をたくさん引き出そう! サカイク親子イベント【後編】

2013年4月30日

キーワード:イベントコーチング親子

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 サカイクが主催する親子サッカーイベントの様子をお届けしています。今日はいよいよコーチング体験! 日頃「ついつい答えを先に言ってしまう」 「頭ごなしに叱ってしまう」「なんでできないんだ? と責めてしまう」そんな悩みは誰にでもあるもの。でも、今日はそこをグッとこらえて、子どもたちが考えるチャレンジ、アクションを起こすチャンスを引き出します。
 
 
<<【前編】子どもたちの自主性を引き出すためのコミュニケーションとは?
 
 

■目指せ17秒! みんなで考えてつかんだ成功

 保護者の方のウォーミングアップも兼ねて、まずはみんなでランニング。しばらくするとコーチがランダムに笛を鳴らします。参加者は笛の音に合わせて人数を集めてグループを作り必ず自己紹介をしあうルールです。はじめはぎこちなかった動きも、ゲーム感覚の楽しさからか、だんだんと打ち解けた雰囲気になっていきます。数回繰り返した所で、笛の数は全体の人数のちょうど半分に。子ども、大人混合の2チームが出来上がります。
 
「それではこの2チームで、ちょっとしたゲームをしてもらいます」
 
 須田コーチが持ってきたのは、子どもたちがウォーミングアップに使っていたフラフープです。
 
「チームの全員と手をつないだまま、このフラフープをくぐってもらいます。早くできたほうが勝ちです。よーい、スタート」
 
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 手をつないだまま身体にフラフープを通して次の人へ。はじめは首や足に引っかかり、思うように進みません。両チームの結果は44秒と52秒。
 
「ちょっと時間がかかりましたね。では、これから目標を言います。17秒! 17秒で全員がくぐり終えてください」
 
「えー」「無理だよー」会場から声があがります。
 
「これは無理なタイムじゃないんです。工夫すれば必ず誰でもできます。どうやったらできるのか、チームで話し合ってみてください。もちろん子どもたちが中心になって、親御さんたちはサポートしてあげてください」
 
 ここからしばし作戦タイム。子どもたちはくぐり方を工夫しようと色々試しています。保護者の方も今回は正解を知りません。子どもたちの意見に耳 を傾けながらも、質問をして一緒に時間短縮の方法を考えます。
 
「身体を斜めに」「ジャンプしてくぐる」「姿勢を低くする」色々試しますが、なかなかタイムは縮まりません。
 
 慣れもあって、30秒付近までタイムを縮めたあるとき、片方のチームの子どもが、別の子どもがフラフープをくぐり抜けるタイミングでパッと手を出し、フラフープを押さえました。それまで不安定だったフラフープがくぐりやすいトンネルに変わった瞬間でした。それまでもフラフープをなんとか固定する方法はないかという意見は出ていたのですが、反対側にいる人がフラフープを固定してしまう案は誰からも出ませんでした。
 
「これだー」俄然、盛り上がるチーム。
 
 結局この方法で固定されたフラフープを次々にくぐったこのチームが目標タイムをクリア。自分たちで意見を出し合い、工夫して成功をつかみとりました。
 
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■答えは言わない 自分で考えるための声がけとは?

 次に行われたのはサッカーのトレーニング。こちらは事前によくある問題点と改善ポイントが須田コーチから保護者に伝えられます。1対1の攻守において必要な要素を学ぶために、四角のグリッドの対角線にゴールを2つ設定攻撃側がドリブルでゴールを通過するのが目的です。はじめは攻撃側に子どもたち。守備側に大人、そしてアドバイスを送るコーチ役が一人。
 
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「下を向いてボールを受けている子どもがいても『顔を上げろ』とは言わないでください。子どもたちが自分で必要性に気づいて顔を上げるためにはどんな声がけをしたらいいか? 考えを引き出す言葉をかけてあげてください」
 
 はじめてのことに戸惑う保護者の面々。須田コーチが伝えたもう一つのポイント「褒めることで自己肯定感を与えて、チャレンジする意欲を引き出す」ことはできているようですが、プレーの改善となると、なかなか声が出ません。
 
 この後、攻守を入れ替えて、守備のポイントも同じようにトレーニング。まとめとして、最後は須田コーチのコーチングデモが行われました。
 
 攻撃側の選手が、なかなか前を向けないでいます。ボールとディフェンスは見えているのですが、2つあるゴールにまで目線が行きません。
 
「ボールが来たときどこを見たらいい?」「ゴールはいくつある?」ひとつひとつ選手の答えを待って、須田コーチが声をかけます。次にプレーを止めて、選手に問いかけながら、ボールとディフェンス、スペースとゴールを同時に見ることの大切さをコーチングします。再開後、いままで顔を上げられなかった選手が、首を振って左のゴールを見た後、反対のゴールにドリブルを仕掛けたのです。これを観ていた参加者からどよめきが起こります。
 
「いま、よく見たね」須田コーチも笑顔で選手に声をかけています。
 
 短い時間ながら今日取り組んできたことが目に見える形で実を結んだのです。
 
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■親子イベントはさらに進化予定!

 今回のイベントは半日のスケジュールだったため、ここで終了。
 
「最後のトレーニングでも、短時間で選手が自分から変わっていくというのは本当に難しいことです。答えを言わずに導いてあげる。その難しさがわかっていただけたのではないでしょうか?」
 
 須田コーチはまとめとして、子どもたちが自ら考えることの大切さ、それを引き出すことの難しさを伝えます。
 
 イベントに参加した保護者からは「どう声がけしたらいいかが難しかった」「自分で考えてできたときの、子どもたちの笑顔が良かった」「サッカーだけでなく仕事のトレーニングにもなった」という声も聞かれ、貴重な経験に充実した時間を送った様子でした。
 
 一番多かったのが「あっという間だった。もっと長い時間やって欲しい」という要望。前回も大好評で多くのリクエストに答える形で実現した今回のイベント。レギュラー化、宿泊、合宿形式のイベント化など、次につながる充実の内容となりました。
 
 
☆6月29、30日にサカイク親子キャンプを開催!詳しくはコチラ
 
 
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●須田 敏男//
・現 職:シンキングサッカースクールコーチ
・資 格:JFA公認A級ライセンスU-12
     JFA公認キッズリーダーインストラクター
・指導歴:バイヤー04レバークーゼン ユースアカデミーコーチ
     福島県トレセン U-13コーチ
     福島県トレセン U-11チーフコーチ
     福島ユナイテッドFC U-15監督
 
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取材・文/大塚一樹 写真/サカイク編集部

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