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バルセロナ流、サッカーがうまくなる考え方―『知のサッカー』特別対談Part1

公開:2011年7月 8日 更新:2013年6月 6日

キーワード:ゲームスペインバルセロナ海外サッカー知のサッカー

鈴木「選手だけでなく、指導者も常に頭の中を動かしていないといけませんね」

川島「ジョアンが次々に色々なことをいうので、選手もそれを聞いて考えないといけない。そのように仕向けて、コーチが話す分、選手たちもやらなければいけないという関係を作っているんじゃないかと感じました。彼が長年指導をしてきて、それがもっとも効果的な指導法だと感じているのでしょう」

鈴木「実際にトレーニングやDVDをご覧になって、日々の指導に影響を受けたことはありました?」

川島「僕のチーム(JSC CHIBA)はドリブルやボールコントロールなど、『オン・ザ・ボール』のトレーニングばかりなので、ボールを持っていない選手が空いているスペースに動き出すなどの『オフ・ザ・ボール』の動きを教えることは、ほとんどないんです。

その意味では、ジョアンの指導とは真逆ですよね。でも、同じ種類のサッカーを勉強するよりも、真逆を勉強したほうがおもしろいので、色々と参考になる部分はありました。

ジョアンの指導を見て、しばらくの間、6年生にダイレクトパスだけのゲームをやらせたんですよ。狭いスペースにしたり、ハーフコートぐらいの広いスペースにしたり。そうすると、できるようになるんですね。

そこで感じたのは、ダイレクトゲームは一見、パスやコントロール、動き出しやいい身体の向きを作る練習のようで、ドリブルに入る前の、準備のトレーニングでもあるという見方です。ダイレクトでボールを受けながら、受けたボールを次の選手にダイレクトで渡せる場所に入ることができれば、試合になったときに、いい状態でドリブルをすることができますよね。

ダイレクトのゲームをしたあとに、フリータッチのゲームをすると、ドリブルが生きるんです。それはジョアンのトレーニングを見て、徹底的に試してみようと思った部分だったので、発見がありました」

川島和彦//

かわしま・かずひこ
千葉県の強豪ジュニアチーム、JSC CHIBA監督。ジュニア指導歴25年、指導したサッカー少年は1500人を越える。ドリブルを中心とした練習法は全国的に有名で、ドリブルに特化した「ドリ塾」を千葉県内で開催するほか、練習法のDVDを発売するなど、多岐にわたって活動している。 『JSC CHIBA』ホームページ(PC) 

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