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無名の街クラブを準優勝に導いた「動き創り」のためのドリブルトレーニングとは?

公開:2018年3月19日 更新:2021年4月 6日

キーワード:トレーニングドリブルリフティング三木利章動き創り

2017年11月、女子U-15年代の関西一を決める「第34回 関西女子ジュニアユースサッカー大会」でサッカー関係者の間で話題になったチームがあります。それは、活動スタートからわずか2年で準優勝を果たした、大阪のグローリアガールズU15(前・パスドゥーロガールズ)です。中学生になってからサッカーを始めた選手もいるというチームが、なぜ躍進を果たせたのか?チームの指揮を執るフリーのプロサッカーコーチ・三木利章さんに、その秘密を伺いました。(取材:森田将義)

mikidrible_01.JPG (トレーニングを行うグローリアガールズの選手たち)

■練習時間は平日2日、1日2時間のみ

三木利章さんは、ジュニアチームの監督として地方大会優勝などの実績を残したのち、フリーのプロサッカーコーチとなり、現在ではグローリアガールズをはじめ多くのチームを指導しています。また、毎年Jリーガーを輩出することで注目されている大阪・興國高校や、2017年全国高校女子サッカー大会準優勝の大商学園高校などで、定期的にドリブルスクールを開催するなど、「個」の技術を育成するスペシャリストとして活躍しています。

三木さんが指導するグローリアガールズU15の特徴の一つが、その練習時間の短さです。
練習は平日2日、1日2時間のみ。週末に行う試合を含めても、他のチームと比べてサッカーに取り組む時間が極端に少ないのです。この状況を、コーチの三木さんはこう語ります。

「最近は塾に通う子どもが多く、サッカーだけに打ち込むことができません。それならば、いかに少ない時間で上手くなれるか、効率を重視しようと考えました。」 そこで三木さんが編み出したのが、「動き創り」のためのドリブルトレーニングでした。

「2時間では、チームとしてできる練習が限られています。そこで、選手の「動き創り」をするためのトレーニング、特にボールを使ったアジリティートレーニングを徹底しました。パスの練習だと待ち時間が生まれてしまいますが、ドリブルなら一人一個ボールを使うので、同じ時間でもより効果的に練習ができます。」と語る三木さん。

mikidrible_02.JPG (指導を行う三木利章コーチ)

「動き創り」とは、"自分の身体を思い通りに動かす能力"のこと。短い練習時間を効率よく使うため、ドリブルをしながら「動き創り」を行うというその言葉通り、三木さん流のコーンドリブルには足元のテクニックを身に付けるのではなく、しなやかな身のこなしができるようになる工夫が施されています。

■「動き創り」に必要な3つのポイント

コーンドリブルの練習では、フェイントなどの技ではなく、様々なボールタッチの組み合わせが中心です。インサイドとアウトサイド、ダブルタッチとアウトサイドなど、一つ一つは決して難しくありませんが、組み合わせることで難易度が上がり、練習としての濃度は十分。他のチームより短い練習時間でも、選手が成長する理由がよく分かります。

三木さんが行うドリブルトレーニングのポイントは、大きく3つあります。

次ページ:「動き創り」のために必要な3つのポイント

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(取材・文:森田将義、写真:森田将義)

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