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テクニック

小学生から身につけたい!相手をうまくマークするための3つのコツ

2015年12月10日

サッカーの試合をテレビ観戦しているとき、解説者が「あの選手はボールをもらう前の“動き方”が良かったですね」と言うことがあります。選手がボールを持っていない状況を“オフ・ザ・ボール”と呼びますが、じつはこの動きを理解しているかどうかが子どもたちのプレーの質に直結します。ところが、サッカー素人のお父さんお母さんにとってはボールを使ったドリブルやコントロールと違い「何が上手な動きなのか」が、わかりにくいと思っている人も多いはず。そこで、世界各地で選手や指導者に対してクリニックをおこない、関東圏内でもサッカーサービススクールを展開する「サッカーサービス」のDVD「知のサッカー」の説明会で取り上げられたオフ・ザ・ボールの動きの内容を参考に「守備編」と「攻撃編」に分け、紐解いていきます。(取材・文 隈崎大樹/LOCOMO&COMO)
 
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■「3分」と「87分」、サッカーには2つの時間がある

「3分」。この数字はあることを意味しているが、あなたには何を意味するかわかるだろうか。じつはこの数字、トップレベルの試合で1人の選手がボールに触る合計時間の平均を指す。3分という短さに驚いた人も多いのではないか。サッカーを観戦するとボールのある局面に目がいってしまうので、実際より多くボールに触れていると錯覚してしまうのだ。しかし、現実は「3分」しかない。残りの「87分」はボールを持たないオフ・ザ・ボールのプレーとなる。つまりサッカーは、試合時間の90%を占める、ボールを持たない時の動きの質をどれだけ高められるかが重要なスポーツといえるのだ。

 

■守備のオフ・ザ・ボールではさまざまな"みる"を多用するのがポイント

日本語にはたくさんの“みる”という言葉がある。ぼんやりと“見る”、サッカーを“観る”、患者を“診る”、病人を“看る”など、ひとえに“みる”といってもこれだけの意味が存在する。これはサッカーの守備も同じで、さまざまな“みる”を使いわけることがとても重要だと言える。なぜなら、守備の選手はマークしている“人”と“ボール”の状況をつねに把握しなければ、効果的な守備のプレーをおこなえないからだ。優れた守備の選手は、強靭なフィジカルと同じくらい、状況把握のための“みる”能力が高くなければならない。
 

■上手なマークができるかどうかは“身体の向き”“首を振る”“手をつかう”で決まる

では、守備の選手にとって、どういった“みる”プレーが必要なのか。
 
まず“身体の向き”がある。守備の選手は「マークをしている相手とゴールの間に入るようにしてポジションを取る」というのが、守備のセオリーだ。マークをしている相手がボールを持っている場合であれば、守備の選手はセオリーに則りその選手を注視した身体の向きをつくればよい。しかし、そうでない場合が難しい。マークしている選手がボールを持っていない状況で、同一視野に収まらない離れたスペースにボールがある場合は、このセオリーを守りながらふたつの場面に目を配らせる必要があるからだ。そのために選手は「どこにポジションを取り、どのような体の向きをつくるのがいいか」を考えながらプレーをする必要がある。これはピッチの外でも、紙に「ゴール」「守備の選手」「攻撃の選手」「ボール」を描いてイメージができるので、友達や親と一緒におこなうといいイメージトレーニングになる。
 
しかし、このセオリーを理解してくると、ボールとマークをしている相手を同一視できない場合もあることに気づくだろう。そこで、ふたつ目に“首を振る”というプレーが必要となってくる。いい体の向きをしたのにもかかわらず、物理的に見えないスペースは、このシンプルな動作で解消するしかない。筆者がスペイン人コーチの通訳をしていたとき、「首を『振り子時計』のようにして周りを観るんだよ」というフレーズを何度も子どもたちに伝えていたのを覚えている。単純な動作のため疎かにしてしまいがちだが、守備時にこれを怠ると相手に自由なプレースペースを与えてしまい、最悪の場合、失点に結びついてしまう。子どもが試合中にボールばかり見てしまう「ボールウォッチャー」の状態にあるならば、「試合中、首はどう動かせばいいかな?」という問いかけが効果的かもしれない。
 
次ページ:触角のように手をつかって相手の位置を把握する
 

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(取材・文 隈崎大樹/LOCOMO&COMO)

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