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「飛び込むな」はNG!? ボールを奪える子どもの育て方【クラウスの金言】

2015年4月29日

キーワード:クラウスディフェンス声掛け1対1

少年サッカーのピッチにこだまする、コーチやお父さんお母さんの「飛び込むな!」という声掛け。ゴールを守る場面で、子どもたちが相手選手のボールを奪いに行ったもののスカッと交わされてしまう。これは、ボールを奪える間合いやタイミングではない、相手選手がこちらのアクションに対応できる姿勢やタイミングで飛び込んでしまうために起こります。そこは、不用意に飛び込まずにボールを奪える間合いやタイミングになるまで我慢することがセオリーですが、これを子どもたちに理解して実行してもらうことは容易ではありません。しかし、だからといって子どもが「ボールを奪いたい」と思い起こした行動を、安に「飛び込むな!」の一声で片付けてしまっていいものでしょうか? もしかしたら、子どもには子どもなりの飛び込んだ理由があるかもしれません。
 
ケルンで初となるサッカースクールを創設するなど「ドイツ育成の第一人者」として名高いクラウス・パブストに、「ボールを奪うこと」について話をうかがってきました。(取材・文 中野吉之伴)
 
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■W杯優勝国が、ボールを奪うことを重要視する理由

香川真司や岡崎慎司をはじめ、多くの日本人選手がブンデスリーガで活躍していることもあり、日本のみなさんもドイツサッカーについて少しはご存知のことかと思います。ドイツサッカーの代名詞とも言えるのが「ツヴァイカンプフ」、つまり1対1の状況におけるボールの競り合いになります。ドイツ人にとって、このツヴァイカンプフでの勝率は非常に重要な要素であり、ブンデスリーガでも基本データの一つとして数値で出されます。長期的視野で行われたタレント育成プロジェクトが導入される前は、それこそこの“ツヴァイカンプフこそすべて”というコーチも多かった。プロからアマチュア、あるいは子どもたちまで“ツヴァイカンプフに勝てないと試合には勝てない”と捉えています。まさにドイツのメンタリティの特徴であり、伝統とも言えるでしょう。だから育成プロジェクトをスタートさせても、「モダンサッカーを浸透させるんだ」といって無理やり戦い方をスマートにするのではなく、自分たちの強みでもあるツヴァイカンプフを融合させた形で取り込めるように試行錯誤を繰り返しました。その集大成はブラジルワールドカップで世界中の人が目にされたことでしょう。
 
さて、日本でも代表監督に就任したばかりのハリルホジッチが“玉際の激しさ”という点に言及したことで、ボールをめぐる奪い合いにこれまで以上に焦点が当てられるようになりました。実際に少年サッカーのさまざまな現場で変化が表れていると聞きます。こうした変化は非常にポジティブなものと捉えることができます。
次ページ:どうしたらボールを奪えるようになるのか?>>
 

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