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テクニック

W杯優勝の秘訣!?ドイツ人がこだわる「ツバイカンプフ」とは

2014年9月 4日

キーワード:ドイツ

※COACH UNITED転載記事(2014年7月10日掲載)※
 
過去3度のW杯優勝、4度の準優勝の成績を残し、ゲリー・リネカーをして「最後に勝つのはいつもドイツだ」と言わしめるドイツ。ブンデスリーガも好調で、ワールドカップベスト8に残ったチームの中で、もっとも多くの選手を輩出したリーグでもある。では、なぜドイツはこれほどまでに勝負強いのだろうか。UEFA A級/ドイツA級ライセンス保持者の三枝寛和氏に話を聞いた。(取材・文/鈴木智之 Photo by yose chateauvert)
 
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■ドイツ人が重要視する"ツバイカンプフ"

サッカーはスポーツだが、"闘い"の側面もある。ブラジルワールドカップで繰り広げられた死闘の数々は、『ただボール扱いが上手いだけでは、勝つことができない』というサッカーの真理を教えてくれた。闘いの局面が顕著になるのが、球際の争いやドリブルでの突破など、1対1の場面だ。ドイツでは1対1を"ツバイカンプフ(2人の戦い)"と言い、重要視している。三枝氏は語る。
 
「ブンデスリーガのテレビ放送の中に、両チームの選手の1対1の勝敗がデータとして表示されることがあります。指導者ライセンスの講習会時に、様々な試合データを分析することがあったのですが、ボール支配率やシュート数などは、試合の勝ち負けにそれほど因果関係はありませんでした。唯一、局面での1対1の勝率が、試合結果と関係があることがわかりました。もちろんデータなので、カウントの仕方による差異はあるとは思いますが、興味深いデータであることは間違いありません」
 
1対1の局面では、だれの目にも勝敗が明らかになり、勝ち負けもはっきり出る。高校年代のチームを指導する三枝氏は「日本の高校年代のトレーニングに、1対1を戦略的に取り入れてもいいのでは」と提案する。そのひとつがチーム内での1対1リーグ戦だ。
 
「1対1をするグリッドを作り、1試合30秒で行います。試合数は1日1試合を基本とするのが良いと思います。年間を通して1対1のチャンピオンを決めるのも良いですし、1日2、3試合(試合間隔は3分間程度で完全レスト)で3~4ヶ月単位で勝敗を競い、1部リーグと2部リーグに分けて、昇格や降格を味あわせるのもおもしろいと思います。さらに、ホーム&アウェーという形で対戦形式を2回にし、分析してトレーニングをする期間を設けるのも良いですよね。練習で時間を作るのが難しければ、朝練や昼休み、練習後の短い時間でできる環境を作れば可能だと思います。1試合30秒ほどなので、グリッドを複数作って同時進行で行えば、短時間で終わります」
 
具体的なアイデアとしては非常におもしろい。審判を置き、勝敗を記録することで選手たちのやる気もアップし、1日1試合しかないので、『この場面ですべてを出し切る!』 と強い気持ちで臨むことにもなる。
 
「一般的な高校生で、『1対1+GK』であれば、グリッドの広さは24m×14m程度で、あとは選手のレベルに合わせて大きさを変え、負荷を調整します。1対1はトレーニング負荷が高いので、1試合、長くても30秒に設定します。突破に行くプレー、ボールを奪いに行くプレーが大切なので、ミス待ちやディレイはさせず、オフェンスもディフェンスも自分から仕掛けさせます。チームにGKが少ない場合は、グリッドを20m×12mにしてゴールゾーンを設け、そこでボールを止めたら一点とするなど、方法はたくさんあります。1対1の勝敗を順位表にして張り出して、練習試合のポジションを決めるのもおもしろいですよね。練習での真剣勝負の積み重ねが、勝利に対する強いメンタルにつながっていくのだと思います。」

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