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テクニック

クリスティアーノ・ロナウドから学ぶ、超高速ドリブルと高いフィジカルのヒミツとは?

2013年3月 8日

キーワード:スピードフィジカル

ボール 競り合い.jpg
 
レアル・マドリードのエース、クリスティアーノ・ロナウドが好調をキープしています。
 
2013年2月に行われたコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)の準決勝は、バルセロナとの『エル・クラシコ』になりました。ロナウドはセカンドレグで2ゴールを挙げ、2戦合計スコア4-2でライバルを撃破。チームをファイナルの舞台へ導きました。
 
決勝は5月18日、アトレティコ・マドリードとの『マドリーダービー』です。
 
さらに3月5日に行われたチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦、マンチェスター・ユナイテッドとの対戦では、ファーストレグでヘディングから1ゴールを挙げると、続くセカンドレグでもイグアインの折り返しをファーサイドから押し込んで1ゴール。2戦合計3-2でレアル・マドリードがベスト8進出を果たしました。
 
重要な試合でゴールを決め続けるロナウド。
 
世界トップレベルのフットボーラーがずらりと名を連ねる試合で、なぜ彼はこれほどの活躍ができるのでしょうか?
 
 

■ドリブルのスピード突破のポイント

ロナウドの大きな魅力といえば、やはりカウンター時のスピード突破でしょう。
 
ユナイテッド戦のように、自陣に引いて守るチームと対戦するときはそれほど彼のスピードが発揮される場面はありませんが、バルセロナとのクラシコのように、高いディフェンスラインを敷くチームとの対戦では自慢のスピードが十分に活かされます。
 
しかも、ただ足が速いだけではありません。ロナウドはボールを持った状態、つまりドリブルのスピードが速く、しかも正確です。
 
ロナウドのドリブルの姿勢を見ると、常に上半身がピンと立っており、どんなにスピードを上げるときでも、キュッと止まって切り返すときでも、上半身のバランスがほとんどブレません。体幹の筋肉がしっかりと鍛え上げられており、姿勢の制動能力が非常に高い選手と言えます。どんなにうまい選手でも、体のバランスが崩れたままでは正確にコントロールするのは難しいでしょう。ロナウドの正確なボールタッチは、このようなピンと立った上半身のバランスの良さに支えられています。
 
さらにロナウドのドリブルを見ると、常にボールを利き足である右足の前に置き、インステップからアウトサイド辺りでちょんちょんと突きながらタッチするのも特徴的です。インサイドでタッチするとドリブルのスピードが落ちるので、できるだけ自然のダッシュ姿のままで運べるように、インステップやアウトサイドで触りやすい位置にボールを置いてドリブルしているのです。
 
また、ドリブル中にポーンと大きくボールを出してしまうと、相手にインターセプトされやすくなるので、小刻みに、ザクッザクッとボールを上から下に切るようにタッチし、たくさんボールに触りながらドリブルのスピードを上げています。
 
全速力で走りながら、正確にドリブルするのは意外に難しいものです。これらの要素を踏まえながら、繰り返し練習し、自分なりの形を見つけ出しましょう。
 
ドリブル 突破.jpg
 

■フィジカルを徹底的に鍛え上げたプロ意識

前項で、ユナイテッド戦では相手が引いていたのでスピードを発揮する場面が少なかったと述べましたが、逆に、相手が引いた状況でより発揮されることになったのが、ロナウドのヘディング能力でした。
 
テクニックに目を奪われがちですが、実はロナウドのヘディングはワールドクラスの精度を誇っています。味方が蹴るクロスのキックフォームから、落下位置を素早く予測する能力。そして空いたスペースを見つけて走り込む能力。そして何よりも大切な、競り合いを恐れないで飛び込む勇気。これらは素晴らしいものを持っています。
 
そして、やはり見逃せないのはフィジカル能力です。
 
他の選手よりも頭ひとつ分、高く抜け出すジャンプ力。空中時に体を反らせ、反動をつけてボールを頭でたたく空中制動力。ロナウドのフィジカルはまさにワールドクラスです。
 
私生活に関して派手な印象も強いロナウドですが、普段のトレーニングに取り組む姿勢はプロ中のプロであると言われています。
 
メッシやロナウドが、なぜこれほどのスター選手に上り詰めることができたのか? その大きな理由は、ケガが少なかったことです。意識の低い選手は、試合前日にバーで大酒を飲んだり、試合後や練習後のクーリングダウンをさぼるなど、体の手入れがどんどん雑になります。このような悪習慣は確実にケガのリスクを高めてしまいます。
 
屈強な筋肉を手に入れるほど、ケガのリスクは高まりますが、ロナウドはあれほどのパワーを発揮しながら、肉離れのような筋肉のケガをすることがほとんどありません。また、メッシのほうも、若いころはケガが多い選手と言われていましたが、食事を魚中心に変えてさまざまな注意を払ったことで、ケガが減ったと言われています。2人とも、自らのサッカーを支える大事な体のケアを念入りに行っているのです。
 
技術、戦術、フィジカル、そして意識の高さ。彼らトップレベルのフットボーラーから学べることはたくさんあるのではないでしょうか。
 
 
清水英斗(しみず・ひでと)//
フリーのサッカークリエイター。現在はGoal.comJapan編集長も務める。ドイツやオランダ、スペインなどでの取材活動豊富でライターのほか、ラジオパーソナリティー、サッカー指導、イベントプロデュース・運営も手がける。プレーヤー目線で試合を切り取ることを得意とし、著書は、『イタリアに学ぶ ストライカー練習メニュー100 』『サッカー観戦力が高まる~試合が100倍面白くなる100の視点』『サッカー守備DF&GK練習メニュー100』『サイドアタッカー』 『セットプレー戦術120』など多数。
●twitterID:@kaizokuhide
 
 

 

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文/清水英斗 写真/サカイク編集部(JA全農杯チビリンピック2012大会より)

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