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テクニック

5つの球種にチャレンジ!【フリーキックの蹴り方】

公開:2012年3月 9日 更新:2020年3月24日

キーワード:シュートトレーニングフリーキック練習

 

■スライスボール

スライスボールは、カーブやスライダーとは反対側へ曲がるキックです。ボールのやや左側をインステップ~アウトサイド辺りで蹴り、壁の左側を通りながら、ボールがゴールの枠内へ曲がるようにコントロールします。
 
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このキックで有名なのは、1997年のフランスvsブラジル戦でロベルト・カルロスが決めたゴールです。35メートルという長距離から、壁の外側を巻いて強烈な弾道のフリーキックを決めました。最近ではポルトに所属しているフッキ(元川崎フロンターレ)が、チャンピオンズリーグのシャフタール戦で決めたフリーキックも、ロベルト・カルロスと同じような弾丸スライスボールでした。
 
ただし、ある程度パワーがなければ、これほどの鋭い曲がり方は難しいので、きちんと身体が出来上がってからチャレンジするのが良いでしょう。
 
ロベルト・カルロスのフリーキック動画を見る>>
 
 

■ドロップボール

これも非常に難しい蹴り方ですが、C・ロナウドやドログバが得意とするフリーキックです。ボールの下に足の面を滑り込ませ、そこから上へ向かって縦回転をかけるように蹴り、ボールを鋭く落とします。C・ロナウドの場合はインフロント~インステップ辺りでミートし、ドログバの場合はインサイド~インフロント辺りを使ってミートしています。人間の足の形は人それぞれなので、いろいろ試してみて、自分に合ったフォームやミートポイントを探してみましょう。
 
freekick5.jpg
 
C.ロナウド、ドログバのフリーキック動画を見る>>
 
 

■無回転ボール

最後はアンドレア・ピルロやジュニーニョ・ペルナンブカーノ、そして本田圭佑が得意とする無回転のブレ球フリーキックです。無回転のボールを蹴ることで、空気抵抗を強く受けて、蹴った本人でもどう変化するのかわからないブレ球になります。相手GKはセーブするのが非常に難しくなります。
 
他のキックとは違い、「いかに回転をかけないように蹴るか」がポイントです。足の面はインステップやインサイドなどいろいろありますが、重要なのは、ボールの中心に蹴り足が当たった瞬間に足を止め、フォロースルーを振り抜かないようにすることです。
 
freekick6.jpg
 
本田圭佑、ピルロ、ジュニーニョのフリーキック動画を見る>>
 
 

■大切なのは自分のキックを分析しながら練習すること

フリーキックはたくさん練習しなければうまくなりません。中村俊輔選手の場合、いつもチーム練習の後にピッチに残り、黙々とフリーキックの練習を繰り返しています。
 
すべてのキックに共通することですが、このとき大切なのは、ただ何となくキック練習を行うのではなく、自分のキックフォームを、自分で分析しながら練習することです。
 
軸足を踏み込む位置はこれでいいのか、ボールのどの位置をミートしているのか、足のどの面がボールに当たっているのか、ボールを最後までしっかり見て蹴っているのか。もしも、ボールの中心を蹴っているつもりなのに想定外の回転がかかっているのなら、それはボールの中心から外れたところに足が当たっているということです。少しずつ蹴り方を微調整しながら、練習する意識が大切です。
 
自分の身体や足の形に合ったフリーキックのフォームを研究し、チームのキッカーになれるように挑戦してみましょう。
 
この記事の続き『フリーキックの戦術編』を読む>>
 
 
清水英斗(しみず・ひでと)//
フリーのサッカークリエイター。ドイツやオランダ、スペインなどでの取材活動豊富でライターのほか、ラジオパーソナリティー、サッカー指導、イベントプロデュース・運営も手がける。プレーヤー目線で試合を切り取ることを得意とし、著書は、『サッカー観戦力が高まる~試合が100倍面白くなる100の視点』『サッカー守備DF&GK練習メニュー100』『サイドアタッカー』 『セットプレー戦術120』など多数。
●twitterID:@kaizokuhide
 
 

 

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文/清水英斗

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