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【第4回】どうする? 勉強とサッカーの両立-『スモールゴールをゲットさせる』

公開:2011年1月12日 更新:2011年8月31日

キーワード:コーチング文武両道

■スモールゴールをゲットさせる

000255.JPG 目標を設定してそれをクリアできたときはご褒美を。ひと昔前なら「モノで釣るなんて」と批判的に見る人がいたかもしれませんが、現在では科学的なマネジメントとしてしっかりと確立されている理論です。もう少しくわしいお話を、引き続き【家庭教師のゴーイング】代表の齋藤義晃さんにお願いしましょう。

「私たちは、まずご契約の段階で、目標とする点数や時間割りを決めてしまいます。それが達成されたときのご褒美も用意してあげます。ただし、これは"結果"に対してではありません。"やること"自体に対するご褒美なのです。これまで15年間で9200名以上のお子さんのお世話をさせていただきましたが、この方法は試行錯誤によってだけではなく、行動科学に基づいた指導理論としてカリキュラムに採用しているのです」

 齋藤さんは、設定された目標を「スモールゴール」と表現しています。簡単に言うと"到達しやすい課題"のこと。ハードルが高すぎると、すぐにあきらめてしまいます。また、親もあきらめることを許してしまいます。重要なのは、結果のみにとらわれず、"行動"にフォーカスを当てること。目標達成のための行動の積み重ねが"習慣"となり、やがて"結果"を生みます。

「たとえば最初のスモールゴールは、毎日の予習・復習を1カ月続けること、それが達成できれば次は3カ月続けてみよう、そして学期末にはテストの点数をクリアしよう、といった具合に、段階的に目標を設定してあげるのがポイントです。最初に家庭教師という第三者を交えてコミットメント(宣言)もしているので、さぼったときの言い訳はできません」

 ただ、さぼったとき、やらなかったときの"ペナルティ"で気をつけなくてはならないことがひとつ。けっしてサッカーをやめさせようとしないこと、と齋藤さんは言います。
「本人にとって優先順位が高いもの、いちばん心のよりどころとなっているものを取り上げてはいけません。心を折れさせてしまうきっかけになります。サッカーをがんばれ、そして勉強もちゃんとやろうよ!というストーリーをつくってあげることが大切です。  ご褒美も小さなものでいいのです。モノじゃなくても、カレンダーにシールを貼っていったり、ポイントカードのようなものをつくったり、工夫次第でお金もかかりません。ラジオ体操で押してもらうのが楽しみだったスタンプと同じ感覚ですね」

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