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こころ

やる気がないのには理由がある!今日からできる、意欲を引き出す実践的な方法とは

2017年3月30日

キーワード:いまどきの子どもやる気先生自信

『いまどきの子のやる気に火をつけるメンタルトレーニング』の著者、飯山晄郎さんに聞く、子どものやる気を引き出す方法。
 
基本的な心構えと、声がけ、言い方の変換方法の基本を教えてもらった前回に続き、今回は応用編として、すぐにできる実用的なメンタルコントロール法、「自信がない」「なかなか行動につながらない」など、子どもたちにありがちな問題への対処方法を教えてもらいました。(取材・文 大塚一樹)
 
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■力を抜くには力を入れろ? いますぐできるメンタルコントロール法

突然ですが、PK戦の直前、選手を落ち着けるとき、あなたならどんな声がけをしますか?
 
「落ち着け」と声をかけるでしょうか? 「楽に楽に」でしょうか?
 
こういう緊張する場面、ピンチの時は、どんな声がけもまともに耳に入っていない場合が多いのも事実です。飯山さんは、メンタルコントロール法として、体からのアプローチを提案します。
 
「落ち着け! ではなく息を吐いてみろ! と言うんです。難しいことはありません。息を吐くだけです」
 
飯山さんによれば、交感神経が優位で過緊張状態にあった体が、息をゆっくり吐くだけで副交感神経の活動レベルが上がり、バランスのとれた状態に近づくというのです。
 
「メンタルトレーニングというと、心だけの問題と思いがちですが、心と体は密接につながっているので、こうしたコントロール方法も有効です。
 
同じように、力んでいる子どもに「力むな」というのではなく、「一度思い切り力を入れさせる」という手法も、体からアプローチするメンタルコントロール方法のひとつです。
 
「体の力を抜いて楽にと言うのはスポーツ指導で良く耳にする言葉ですが、『力むな』『楽に』といくら言っても力は抜けないんです」
 
たしかに力を抜くって難しいですよね。病院の診察で緊張しているとき「力を抜いてください」と言われてもどうやって力を抜いていいかわからず困ったなんて経験がある人もいるのではないでしょうか?
 
「力を抜くのではなく、まず力を入れてみる。いったん力を入れてからなら力を抜くことができるんです」
 
不思議ですが、本当に力を入れるとそのあとの抜き方がわかるのです。体からアプローチするメンタルコントロールの実践方法を二つご紹介しました。いますぐ試せることなので、ぜひやってみてください。
 

■自信がない、行動につながらない子どもたちにどう接するか?

実践的なメンタルトレーニングは、体に関わることだけではありません。前回お聞きした基本の心構えは大切ですが、子どもは十人いれば十通りの個性があります。メンタルトレーニングの効果はわかったけど「とは言っても」というケースが必ず出てきます。ここからは、少し手を焼くようなシチュエーションに限定して、声のかけ方言い方の変換についてお話を聞いていきます。
 
「ついつい忘れてしまいがちですが、子どもたちに限らず、私たちも“できていないこと”の方が多いですよね。指導というと、できてないことを指摘することだと思っている人もいますが、できていないことを指摘してもあまり意味はありません」
 
親子の関係でも、親は子どもたちのできていないこと、苦手なことに目が行きがち。それを「直して欲しいから」という気持ちで注意してしまうケースがほとんどでしょう。しかし、できていないことをいくら指摘しても、子どもたちのやる気は引き出せないと飯山さんは言います。
 
「できていないことはその子にとって自信がないことでもあります。自信がないことを指摘されると、ますますできなくなってしまいます」
 
よく「ウチの子はいつも自信なさそうなのよね」「もっと堂々として欲しい」なんて声を聞きますが、その自信なさげな態度を作り出しているのは、もしかしたらお父さんお母さんの接し方かもしれないのです。
 
「できていることは必ずあるはずです。それを見つけて教えてあげる。これが自信につながります」
 
できていないことを指摘された子どもは、「そのプレー、部分ができていない」とは受け取らず、「自分はダメなんだ」と自信を失ってしまう傾向にあります。逆にできていることを親や指導者が声に出せば、そこを糸口にできていないことでもチャレンジする自信が持てるというわけです。
 
その際、無理に褒めてあげる必要はありません。飯山さんは「できていないことは自分でも良くわかっているものです。できていることがあると気づかせてあげることが大切」だと言います。
 
次ページ:行動を起こさないのにもそれなりの理由がある

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取材・文 大塚一樹

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