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こころ

「なぜ言ったことができないんだ」はNG!あなたの言葉を聞くかどうかは"子ども"が決めるもの

2016年6月 7日

キーワード:コミュニケーションコーチングルール伊藤守質問

「このトレーニングをやってみよう」。そう伝えると、コーチは簡単に説明してからその練習をスタートします。しかし、全員が同じ説明を受けたはずなのに、子どもによって違いがあるのはなぜでしょうか。正確にプレーする子、ルールを勘違いしている子や理解していない子、すぐに工夫し発展させる子などさまざまです。「この子をいい選手に育てたい」と一生懸命がんばっているお父さんお母さんやコーチには、まず『コミュニケーションの原理原則を知ること』をお勧めします。きっと、これまで以上に子どもたちのプレーに変化があるはずです。(取材・文 木之下潤)

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■コミュニケーションの主導権は“子ども(聞き手)”にある

今回は、日本にコーチングを広めた草分け的存在の伊藤守さんを取材しました。数多くの企業経営者や組織のトップに立つ人材のコーチとして活躍し、自身が代表取締役会長を務める株式会社コーチ・エィはヴィッセル神戸などJクラブのコーチング実績があり、現在もスポーツ組織をクライアントに持っています。
 
はじめに「コミュニケーションは、話し手と聞き手のどちらが主役だと思いますか?」と逆質問され、コミュニケーションの原理原則を教えてくれました。
 
「コンサートの主役は演奏家ではなく、聴衆にあります。彼らに聞く姿勢があるからコンサートが成立するんです。聴衆が耳を傾けていないのに演奏するのなら、森の中で音を奏でていればいいわけです。つまり、コミュニケーションの主導権は“聞き手”が握っているんです」
 
まさに目からウロコでした。私たちはよく勘違いを起こしています。コミュニケーションの主導権は話し手にあると。
 
特に大人と子どもの間では、余計に勘違いしがちです。しかし、そもそも違うのです。聞き手に意思やその姿勢がなければ、話し手がどんなに言葉を発したところでコミュニケーションは成り立たないのです。
 
だから、子どもに接する際に大人が前提として気を配るべきことは『聞き手=子ども』に目を向けること。サッカーを上達させたい、人間性を養わせたい、フィジカルを鍛えさせたい……そんな思いを持って教えているのも、子どもが興味を示さなかったら伝わりません。重要なことは“聞き手”に受け入れる体勢があるかどうかです。
 
次ページ:子どもが聞いてくれるときは、欲しい情報があるとき
 

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取材・文 木之下潤

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