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メッシを育てた世界最強クラブFCバルセロナの子育て5つの哲学

公開:2015年12月17日 更新:2021年1月27日

あなたは、子育てについてなにか方針を決めていますか?
 
「人の痛みがわかる子に育ってくれればいい」
「国際化が進む中で英語力だけはしっかり育てたい」
 
など、あなたの家庭でも、子どもを育てるうえで重視していることがあるでしょう。
そういえば、明確な方針はない。もし、あなたがいまそう思ったなら、あるサッカーチームが掲げる方針に触れてほしい。
 
「尊敬すること、挑戦すること、チームプレーをすること、謙虚でいること、努力すること」
 
今回は、メッシを育てたFCバルセロナが実践する子育てについての5つの哲学をご紹介します。(取材・文・写真 鈴木智之)
 
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バルサスクール葛飾校の子どもとコミュニケーションをとるジョルディ・カルドネ副会長
 

■バルサを象徴する5つの哲学

FIFAクラブワールドカップジャパン2015で来日中のFCバルセロナ。本日(17日)には広州恒大(アジア代表)との準決勝を控えており、そこに勝利すれば20日の決勝戦に駒を進めます。それに伴い、FCバルセロナの首脳陣も来日し、FCバルセロナスクール葛飾校を訪問しました。そこにはジョルディ・カルドネ副会長を始め、2005-06シーズンにFCバルセロナの一員として、UEFAチャンピオンズリーグ決勝戦でゴールを決め、欧州王座に導く活躍を見せたジュリアーノ・ベレッチ元選手も来校。スクール生とともにセレモニーに参加し、会場を盛り上げました。
 
カルドネ副会長はバルセロナスクール葛飾校の生徒とその親に向けて、バルセロナの哲学を教えてくれました。それが次の5つです。「尊敬すること、挑戦すること、チームプレーをすること、謙虚でいること、努力すること。これがバルサのDNAです」(カルドネ副会長)
 
この5つの哲学は、ジュニア年代からトップチームまで貫かれています。まず、相手を尊敬する気持ち、常に挑戦する気持ちを持つこと。そしてチームとして攻撃し、チームとして守備をすることが求められます。味方のためにスペースを作る動き、相手を引き付ける動きといった、チームプレーの連続で相手を攻略していき、ゴールを陥れていきます。
 
毎年、夏に開催されるジュニアサッカーワールドチャレンジで来日した選手の振る舞いを見ていても、「俺はバルサの選手なんだ」と、鼻高々になっている選手はあまりいないように感じられます。バルセロナの一員としてのプライドを持ちながら、振る舞いは常に謙虚。それはメッシやイニエスタなど、下部組織から育ってきた選手が体現しています。
 
今回来日した、元FCバルセロナDFのベレッチ氏にしても、子どもたちと率先してふれあい、元有名選手だからといって偉そうな素振りはひとつも見せませんでした。それはコーチやフロントスタッフであっても同じです。ともに来日したディレクターのマヌエル・アロージョ氏は、来日セレモニー終了後、見学に来ていた親全員と握手をして挨拶をし、頭を下げていました。海外のビッグクラブのディレクターといえども、偉そうな素振りはまったく見せず、ひとりの人間として相手と対等に向き合う姿に、FCバルセロナの矜持を見た気がしました
 
次ページ:サッカーを通してバルセロナが子どもたちに伝えているモノ
 

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取材・文・写真 鈴木智之

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