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こころ

【第11回】子どものやる気を引き出すために --「子どもとの距離感をどうとるか」

2011年2月 5日

キーワード:コーチング子どものやる気自立

■つかず、離れず、見守ることが大切

子どもたちの潜在的な意欲、能力を最大限に生かし、自立する力を養う「教育コーチング」。その普及に取り組んでいるのが、日本青少年育成協会です。11回目となるこのコーナーでは、PM級認定トレーナーの本田恵三さんに『子どもとの距離感』について、お話を聞いていきます。

まず大前提として、保護者は子どものサッカーに興味を持ち、関わってほしいと思います。父親か母親は問いません。そして、子どものサッカーについて、細かく口出しをするのではなく『見守って』あげてください。つかず離れず、見守るという距離感がポイントです。

私が総監督を務めるサッカークラブに、子どもとの距離感が非常に近い保護者がいました。用具にしても、子どもが準備するのではなく、親が先回りをして用意したり......。とくに母親は、子どもの失敗に敏感です。子どもが忘れ物をすることを、自分のことのように恥ずかしいと感じて、先回りして準備をするのです。それは『見守る』範囲を逸脱していますよね。

子どもとの適度な距離感を測るために、コーチと頻繁に話をするのは効果的です。クラブの方針を理解するために、積極的にコーチのところへ聞きに行ってみてください。また、クラブが保護者に説明する機会を設けると良いと思います。

ちなみに、私が総監督を務める大木戸SCは、学年によって方針が違います。あるコーチは「試合会場まで親に連れて来てもらわずに、電車を使って自分で来て下さい」と言っています。はじめは皆さんびっくりするのですが、「これも自立のためです」と説明すると、理解してくれます。

そこで保護者とコーチとの間でコミュニケーションがとれ、「なるほど、そういう考え方なのか」と理解してもらえれば、子どもを見守る形でサポートをしてくださるようになるのです。

また、大木戸SCでは、保護者と子どもが良い距離感を保つために、『パポーター』という制度を取り入れています。これは『パパさんサポーター』の略で、サッカーの指導はできないけど、試合の日にテントを張ったり、ラインを引いたりと、お手伝いをしてくれる保護者のことです。

パポーターとしてチームと関わると、コーチとコミュニケーションをとる機会も増えます。子どもと接する機会もたくさんあるので、良い距離感を保つためのヒントも得られます。非常に有意義な制度ですので、ぜひとも参考にしてみてください。

ko-tinn.jpg本田恵三//
社団法人日本青少年育成協会本部所属。少年サッカー指導歴15年のベテランコーチ。子どもたちのやる気を引き出す理論と手法に定評がある。

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