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こころ

【第3回】子どものやる気を引き出すために --「質問の仕方」

2010年12月 6日

キーワード:コーチング子どものやる気自立

■質問の仕方で子どものやる気が変わる

子どもたちの潜在的な意欲、能力を最大限に生かし、自立する力を養う「教育コーチング」という考え方。この普及に取り組んでいるのが、日本青少年育成協会です。第三回目のこのコーナーでは、PM級認定トレーナーの本田恵三さんに「質問の仕方」についてお話を聞いていきます。

■親が子どもの話を聞くときに、なぜその話題の初心者のふりをするといいのでしょうか?

「それは、子どもは親に"知っている"という態度をとられると、話をしづらくなるからです。大人でもそうです。その道のエキスパートを前に、自分の意見をべらべらと喋ろうという気になる人は少ないですよね。

例えば、算数の計算を前にしたとき。親は答えをわかっていたとしても"これはどうやって解くの?"と初心者のふりをして聞くと、"なに言ってるんだよ"と子供は必死に考えて、教えようとします(答えは間違っているかもしれませんが......)。この状況を作ることがポイントなのです。

サッカーの場合も同様に、質問の仕方で子どもの反応は変わります。たとえば、"あんた、ちゃんと練習しているの?"と聞くと"しているよ。うるさいなあ"と言われるのがオチです。その場合、親がわかっていたとしても、初心者のふりで"今日の練習はなんのための練習だったの?"と聞くと、"あれはこういう意図で......"と、子どもなりに考えるようになります。自分はどうなりたいか、そのためには何をすればいいのか、子どもはわかっています。

答えは子どもの中にあり、質問はそれを引き出す作業と言えます。質問をするときに、もうひとつ大切なことがあります。それは、"親が先回りをして答えを出さないこと"です。親の質問に対して、子どもが"えっと......"とつっかえたり、黙っているときは、考えている時間です。そのときに大人が"どうなの?"と急かすと、子どもは早く答えなくちゃいけないと焦り、うわべの思考から答えを探すようになってしまいます。

子どもが黙っているとき=考えているときです。自分の心の奥深くにある、本当の答えを探しています。子どもが黙っている、考えている時間を大切にしてあげてください。サッカーが好きで豊富な知識を持つ親の場合、"教えてあげる"という気持ちが強く出て、先回りして言ってしまうことがあります。

言いたくなる気持ちもわかりますが、そこは我慢をして子どもの中に"どんな答えがあるんだろう"と興味を持ち、引き出してあげるような関わり方をするといいと思います。"聴く力"がある人は、相手が答えを探しに行っているときに待つことができます。そして、相手が心の奥底から答えを引き出すような質問をします。 第四回目のこのコーナーでは、効果的な質問について、お話をしたいと思います」

ko-tinn.jpg本田恵三//
社団法人日本青少年育成協会本部所属。少年サッカー指導歴15年のベテランコーチ。子どもたちのやる気を引き出す理論と手法に定評がある。

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