1. サカイク
  2. コラム
  3. サッカー豆知識
  4. バルセロナの強さの秘密は「チームプレー」にある

サッカー豆知識

バルセロナの強さの秘密は「チームプレー」にある

2011年12月22日

キーワード:クラブワールドカップスペインバルセロナパス知のサッカー

1112222.jpg
 
クラブワールドカップ決勝戦で、サントスを4対0で破ったバルセロナ。その圧倒的な強さは、世界中に強烈な印象を残しました。そこで今回はサカイクでおなじみ、かつてバルサのカンテラで指導し、現在はカタルーニャ地方のみならず、世界中で指導をしている『サッカーサービス』のカルレス・ロマゴサとプジョルのパーソナルトレーナーを務めるダヴィッド・エルナンデスコーチに、決勝戦のポイントを解説してもらいました。
 

■バルサの強さを表すキーワードは『チームプレー』

カルレスコーチは「バルサの強さの秘密」を、シンプルな一言でこう表します。「バルサの強さを表すキーワードは『チームプレー』です。ピッチに立ったスタメン11人のうち、9人がカンテラ(下部組織)出身の選手たちでした。彼らは子どものときから練習を積み重ね、バルサでプレーするために必要な『スペースを作り、埋める動き』を習得しています。チーム全員が同じコンセプトのもとでプレーをし、その上で、選手一人ひとりがクオリティの高いプレーをすることができるのです」
 
続いて、ダヴィッドコーチはひとりの選手の名前を例に上げました。GKのビクトル・バルデスです。
 
「たとえばGKのバルデス。彼は決勝戦ですばらしいプレーをしました。チームの戦術として、GKはボールをむやみに大きく蹴らず、最終ラインのパス回しに加わるというものがあります。バルデスはクラブワールドカップ直前に行われたレアルマドリードとの伝統の一戦『クラシコ』で、ボールを味方にパスしようとしてミスをしました。注目度の高いクラシコでミスをし、クラブワールドカップ決勝でもミスをするとなると、大きな批判を受けるのは間違いありません。ですが、バルデスは勇気を持って、チームのためにパスをつなぐプレーをし続けました。彼はチームの勝利のために、逃げることなくプレーしたのです。これもひとつのチームプレーと言えるでしょう」
 
1112221.JPG
 

■チームとしての土台ができている

バルセロナは選手全員がチームのコンセプトを理解し、自分のためではなくチームのためにプレーしています。それこそが、強さの秘訣なのでしょう。かつてバルサのカンテラでコーチとして指導した、カルレスコーチは言います。
 
「バルサのカンテラで育った選手たちは、トップチームに昇格したときに、どんなプレーをすればいいかがわかっています。みんなが同じ価値観を持っていて、チームとしての土台ができているので、一般的なチームが3年かけて築きあげる段階に、最初の時点ですでに到達しています。そのため、他のチームが対策を講じてきたとしても、次のステップに先回りして進むことができるのです」
 
その集大成が、クラブワールドカップ決勝で見せた、すべての選手が連動して相手の守備を崩し、ボールを相手に渡さずに攻める「究極のサッカー」だったと言えるでしょう。
 
カンテラ育ちの指揮官・グアルディオラがチームを率い、カンテラ出身の選手が数多くプレーするバルセロナ。メッシを始め、シャビやイニエスタ、セスクなど、世界でも有数の選手に育った彼らがピッチに君臨する限り、バルサの時代はしばらく続きそうです。
 
 
77AL0704.JPG
カルレス・ロマゴサ・ヴィダル(写真:左)//
Carles Romagosa Vidal
FCバルセロナ下部組織の監督として5年間活躍し、ボージャン、ピケ、セスク・ファブレガスらを指導。また、スクールディレクターを務めた経験を持つ。現カタルーニャ・サッカー協会 副テクニカル・ディレクター兼プロジェクト・コーディネーター。現FCバルセロナメソッド部門のディレクターとして試合分析やコーチ育成などを手掛けるジョアン・ビラとともに、世界各地で選手育成にあたっている。
 
ダヴィッド・エルナンデス・リヘロ(写真:右)//
 David Hernández Ligero
現在、サッカーサービス社においてテクニカル・ディレクターとしてクラブコンサルティングを担当。また、プジョルのパーソナルトレーナーを務める。カタルーニャサッカー協会副テクニカル・ディレクターやVic大学「フットボール方法論」教授などを兼任する。
 
 
【この記事を読んだ人にはこちらもオススメ!】

【PR】サッカー選手が、13歳までに覚えておきたい32のプレーコンセプト

FCバルセロナの選手や世界のトッププロをサポートしてきたスペインの世界的プロ育成集団「サッカーサービス社」が監修したU-13世代の選手向け教材。彼らが分析した「Jリーグ」の試合映像をもとに、選手のサッカーインテリジェンスを磨く32のプレーコンセプトを解説。「知のサッカー[第2巻]」 好評発売中!
※限定2,000名の豪華特典など要チェックの内容です。
 
 
think-soccer-vol2img.png
1
取材・文/鈴木智之、写真/小川博久、取材協力/株式会社Amazing Sports Lab Japan 

関連記事

関連記事一覧へ

サッカー豆知識コンテンツ一覧へ(228件)

コメント

  1. サカイク
  2. コラム
  3. サッカー豆知識
  4. バルセロナの強さの秘密は「チームプレー」にある

Pickup

サッカースクール検索サイト ケリなび

週間記事ランキング

  1. 「打撲にコールドスプレー」は昔の常識!? コーチ・保護者必見、最新の応急処置に欠かせないアイテムとは
    2017年7月12日
  2. 「下手くそ」「センスない」コーチの暴言に耐えられない中1の息子を辞めさせていいのか問題
    2017年7月19日
  3. 小さな成功体験を積むことが自信につながる! 自主性・主体性を育てる「しつもん」のしかた
    2017年7月14日
  4. 【関東会場】サカイクキャンプ2017夏 supported by umbro
     
  5. これぞ最新決定版! 「何をいつどうやって飲むのか」 意外と知らない水分補給のポイントを伝授
    2017年7月10日
  6. 1対1に自信がつく! ディフェンスで大事な3つの姿勢
    2012年4月27日
  7. サカイク読者のパパママならおさえておきたい プロテイン7つのポイント
    2017年7月18日
  8. 結成7年で強豪チームに。甲府U-12が取り組む「試合に生きるトレーニング」とは?
    2017年2月 1日
  9. 子どもの栄養、みんなどうしてる?サカイク ママさん座談会
    2017年7月13日
  10. なぜ、全国経験のないサッカー部から毎年Jリーガーが輩出されるのか?
    2015年7月23日

一覧へ