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インタビュー

「子どもの未来に責任を持てるようになりたい」サッカーコーチの私が指導を学び続ける理由

公開:2021年3月 4日 更新:2023年6月30日

『サッカー指導者のためのオンラインセミナー「COACH UNITED ACADEMY」』では、ユーザーの声を定期的に紹介している。今回登場してもらったのは、「ゼルバサッカースクール」(沖縄県宜野湾市)の代表を務める、二田水晶氏。Jクラブのアカデミーや欧州、中南米での指導経験があり、現在は沖縄で子どもたちを指導している。高い指導力に定評のある二田水氏に、COACH UNITED ACADEMYの活用法を聞いた。(文・鈴木智之)

(※COACH UNITEDからの転載記事です)

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(「ゼルバサッカースクール」(沖縄県宜野湾市)の代表を務める二田水晶さん)

「子ども達には、サッカーをずっと好きでいて欲しい」

中学時代にサッカーの指導者を目指し、横浜F・マリノスのアカデミーやバディーSC、ドイツやメキシコといった海外での指導経験を持つ二田水氏。指導に興味を持ったきっかけは、「小学校時代の恩師にあこがれて」だという。

「中学時代、横浜F・マリノスの育成組織でプレーしていたので、周りにうまい子がたくさんいました。自分はプロサッカー選手になるのは無理かなと思っていところ、中学時代の恩師がサポートしてくれて、自分に寄り添ってくれました。その姿を見た時に『自分もこんな風に子どもをサポートして、成長させられる指導者になりたい』と思ったのが、指導者を志したきっかけです」

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(二田水さんの取材はオンラインで実施。)

指導者として、横浜F・マリノス追浜サッカースクール、同プライマリーのコーチを3年務めた後、メキシコに渡り、グアダラハラ市リーグ選抜の監督を担当。帰国後はアルゼンチンスタイルで強化する強豪・エスペランササッカースクールや全国優勝経験を持つバディーSCなど、神奈川県の強豪クラブで指導を行ってきた。

その後、レアル・マドリードファンデーションアカデミージャパン統括コーチ、沖縄校ヘッドコーチを4年間歴任し、2017年5月よりゼルバサッカースクールを設立。代表を務めている。

指導歴20年の二田水氏は「子ども達には、サッカーをずっと好きでいて欲しい。そう思って指導しています」と想いを語る。

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「ドイツやメキシコに行った時に、言葉がわからなくても、サッカーをすればすぐに仲良くなって、いろいろな人と交流をすることができました。サッカーは楽しくて、便利なツールだと思っています。サッカーを介していろいろな人と出会って、たくさんの経験をしてほしいと思います」

二田水氏の指導理念、指導内容が評判を呼び、スクール立ち上げから4年で会員は160人ほどに増えた。現在は幼稚園から中学生まで、指導に携わっている。

「指導者は、子どもの将来に触れる仕事です。子どもたちが5年後、10年後、どうなっているか。より良い人間、サッカー選手になるためには、どうすればいいか。それらを常に考えながら、サッカーを通じて導いていくことが大切だと思っています」

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動画の良いところは、指導者の個性とトレーニングの流れがわかること

二田水氏は「子どもの未来に触れているので、責任を持てるようになりたい」と言葉に力を込める。それゆえに、常に新しい知識を入れて、考え方や指導をアップデートさせている。

「神奈川で指導をしていたときは、近隣クラブのコーチと顔をあわせる機会も多く、セミナーなどもたくさんあったので、指導の情報が入って来やすい環境でした。
4年前に県を跨いでの交流が立地的に難しい沖縄に来てから、指導力を上げる情報を得る為にはどうすればよいかと思っていたところ、知人にCOACH UNITED ACADEMYのことを聞いて、オンラインでサッカーの勉強ができたらいいなと思ったのが、入会したきっかけです」

COACH UNITED ACADEMYの会員歴は5年になる。

「サッカーの技術、戦術だけでなく、メンタルやフィジカルなど、様々な分野のスペシャリストが講義をしてくれところが、非常に良いと思っています。フィジカルであれば、小俣よしのぶ先生、メンタルであれば、スポーツドクターの辻秀一先生、しつもんメンタルトレーニングの藤代圭一さん。サッカーの技術、戦術面では倉本和昌さん、白井裕之さん、ミゲル・ロドリゴさん、バディー時代の上司でもある髙橋伸忠さんなど、そうそうたるメンバーが出演されているので、すごく参考にさせてもらっています」

実際のトレーニング時に、COACH UNITED ACADEMY動画で紹介されていたRIP ACEや大宮アルディージャのトレーニングを参考にし、やってみたこともあったという。

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「動画の良い所は、トレーニングの流れがわかること。例えばボールが出た時にどうやってリスタートさせるのか、一つの攻撃をどのぐらいの長さでやらせるのかなど、インテンシティの部分も含めて見ることができるのがいいですよね。指導者の個性も見えますし」

二田水氏は動画を見て終わりではなく、得た情報をチームのコーチや保護者と共有することが大事だと感じている。

「自分が見て学ぶだけでなく、いろいろな人と共有することによって、さらに学びも深まると思います。みんなで一緒に動画を見て、あれこれディスカッションできるようになればいいなと。うちのスクールは4月からスタッフが増えるので、一緒に見て意見交換をしたいと思っています」

日々、精力的に学び、指導に役立てている二田水氏。 沖縄という場所だからこそできること、やりたいことがたくさんあるという。

「沖縄は様々なスポーツが盛んで、施設もたくさんあります。首都圏でスポーツをする際にネックになる、環境面の問題はクリアできています。子どもの数も多く、小さい頃から自然の中で遊んでいるので、運動能力も高いです。あとは大人のマインドセットが変わり、未来に投資できる考え方を持つ人が増えればいいなと思います。その考えをサッカーの観点から広めていきたいです」

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情報格差をオンラインで補い、学びを続ける二田水氏。「学ぶのを止めた時、教えるのを止めなければいけない」という言葉があるが、今後も子どもたちのため、そして沖縄のために学び、実践を続けていく。

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