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インタビュー

【前編】前に進むごとに立ちはだかった"国籍"という壁 - 宮澤ミシェル

2011年2月18日

世界中の様々なスター達はどんな幼少期、少年時代を過ごしたのでしょう。彼らの知られざる一面や苦労、努力の一端に触れるこのコーナー。今回は、解説者、指導者として活躍中の宮澤ミシェルさんです。

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幼い頃からサッカーの才能を開花させ、小中高大学とその実力を存分に発揮し、日本サッカーリーグ(JSL)のフジタ工業サッカー部(現・湘南ベルマーレ)に加入。Jリーグ発足直前の92年には東日本JR古河SC(現・ジェフ市原・千葉)に移籍し、地元・千葉でプロとしてプレーし、日本代表にも選出されました。

一見、順調な選手キャリアのようですが、ステップアップを望むたびに、目の前には"国籍"という大きな壁が立ちはだかっていました。

「子供の頃は、気性が荒くて暴れん坊でした。父親がフランス人で私にもその血が外見に濃く出ていたので、どこへ行っても指を差されていました。だから常に構えていたんです。小学校1年生の頃にはじめたサッカーでもその性格は出ていました。とにかく負けず嫌いでね。それは中学校に入ってからも変わりませんでした。でも、中学2年生の時、サッカーをやめようと決意をするんです。私の通っていた学校のサッカー部は練習もロクにしない環境だったので、この状況でやっていても無駄だと思ったんです。だけど、その年、大学でサッカーをやっていた先生が赴任してくるんです。その先生がまたメチャクチャ上手かったんですよ。 それから、"オレのライバルはこの人だ!"と思って必死に練習しました。紅白戦では先生も一緒にプレーするのですが、ライバル視しているので、わざと逆のチームになるようにして、"絶対に負けない"って思いながら一生懸命プレーしていました。 そして、こっちも本気になってくると先生も本気になってきて......しまいには喧嘩になるときもありましたよ(笑)。あの出会いで私のサッカー人生は変わりましたね」

もともと地元でも評判のサッカー少年だった宮澤さんは、中学卒業後、八千代高校への進学を希望しました。しかし、市原緑高校のサッカー部監督、本田裕一郎先生(現・流経大柏・サッカー部監督)の誘いを受け、そこへの入学を決めました。そして、本田先生のもと、選手としての素質を開花させていきました。

「高校での目標は国体への出場でした。だけど、私は練習会にも参加させてもらえない。"なぜか?"と考えると、そこには国籍の問題があったんです。要するにフランス人である私は国体に出場する権利はないということだったんです。あれはショックでした。そして高校1年生の時に帰化申請をするのですが手続きにも時間がかかり、なかなか許可が下りません。しかし、3年生の時に国籍でプレーできないのはおかしいと、本田先生をはじめとした方々が動いてくれるんです。そしてルールが変わり、81年のびわ湖国体から、日本で育った外国人選手は国体でプレーできるようになったんです。あれには私自身、本当に驚きました」

外国人として初めて国体でプレーした選手ということで、宮澤さんは名実ともに一躍全国区の選手になりました。しかし、この先も国籍という壁に何度も悩まされることになるのです。決して平坦ではなかったそのサッカー人生。続きは、後編にて。

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