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インタビュー

【前編】ストリートで育まれた才能 ラファエル・ファンデルファールト

2011年1月21日

 世界中の様々なスター達はどんな幼少期、少年時代を過ごしたのでしょう。彼らの知られざる一面や苦労、努力の一端に触れるこの連載。今回は、オランダ代表やイングランドのプレミアリーグ・トッテナムで鮮やかなパスを出し続けるMF、ラファエル・ファンデルハールトです。

 現代サッカーにおいて、ファンタジスタと呼ばれる選手はあまり見られなくなっていますが、オランダ代表のMFラファエル・ファンデルファールトは、その数少ない存在と言えるでしょう。抜群のボールテクニックと豊富なアイデア、様々なレンジのパスを可能にする広い視野、ポジションにとらわれずピッチのどこにでも顔を出してチャンスに絡む姿は、まさに"創造的"という言葉がピッタリです。

 そんなファンデルファールト、実はちょっと変わった少年時代を過ごしていました。10歳でオランダの名門クラブ・アヤックスの下部組織に入団するまで、彼はオランダ人の父ラモンさん、スペイン人の母ロリータさんとともに、移動生活者として暮らしていたのです。一カ所の土地に定住するのではなく、トレーラーハウスなどで各地を巡りながら生活するこうしたスタイルは、俗に"ジプシー"や"ロマ"と呼ばれています。当のファンデルファールトは、当時の生活をこう振り返っています。

「それが、僕の家族が選んだスタイルだった。父もキャラバンで生まれたし、そういうライフスタイルだったんだ。ちょっと普通じゃないのかもしれないけれど、僕は常にそれを気に入っていたよ。いつもストリートでフットボールをしていた。とても楽しかったね」

 そんな移動生活者として転校を繰り返した少年時代のファンデルファールトがフットボールのテクニックを磨いたのは、通りやトレーラーハウスを停める駐車場でした。そこで彼は父の指導の下、空きビンをゴールポストに見立ててフットボールをしていたそうです。そこで持ち前のテクニックや、相手のマークをかいくぐるバランス感覚を身につけていきました。

 フットボーラーなら、芝生の美しいピッチでプレーすることに誰でも憧れるでしょう。恵まれた環境に生まれ育てば、幼い頃から芝生でプレーする選手もいます。でも、通りや駐車場はファンデルハールトにとって、自分が憧れのロマーリオ(元ブラジル代表)やデニス・ベルカンプ(元オランダ代表)だと想像するアリーナだったのです。こうした場所で技術を磨き続けた彼がその後、どのように成長していくのかは後編に続きます。

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Action Images/アフロ

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