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健康と食育

万一の事故を防ごう。ねんざ予防に役立つテーピングの方法

2014年2月27日

キーワード:テーピング

前回は「テーピングの知識が子どもの健康管理にも生かせる」と教えていただきましたが、「一度勉強した程度では、なかなかうまくできないのも事実。包帯など繰り返し利用できる素材で代用して、巻き方を練習していただくといいでしょう」と荒川崇先生(武蔵丘短期大学で「コンディショニング論」などを担当)。そこで自宅でも練習にも役立つよう、サッカー選手を悩ませる足首のねんざを予防するテーピングを荒川崇先生に教えていただきました。
 
<<けがを防ぐ?体を痛める?明暗を分ける「テーピングの知識」
 
治療中
 

■足首のねんざを防ぐテーピングの実践

荒川先生から教えていただいた、足首のねんざ予防を目的にしたテーピングの方法は以下の1から5のように進めていきます。テープはしわやたるみ、すき間を作らないようになめらかに、一定の力で引っ張り(張力)ながら巻くことを心がけてください。またテーピングで循環障害、神経障害を起こさないよう、巻き終わったら必ず血液が通っているか? 痺れはないか?の確認を。写真は分かりやすいように巻いている部分を緑で色付けしてあります。
 
[使用するテープ]アンダーラップ、非伸縮テープ38mm、伸縮テープハンディカット50mm
 
1.アンダーラップ
テープを巻く範囲(足首全体)にアンダーラップを巻きます。
 

テープを巻く範囲(足首全体)にアンダーラップを巻く

 
2.アンカーテープ
非伸縮テープを使います。テープを巻く土台となる部分で、外くるぶしからこぶし1つくらい上に2本巻きます。

アンカーテープを外くるぶしからこぶし1つくらい上に2本巻く

 
3.スターアップ
非伸縮テープを使います。足の内側から外側に向かって強く引っ張りながら、テープを3本巻きます。そのとき、小指側のゴリゴリした骨(第5中足骨)にテープがかからないよう注意。テープがはがれないようアンカーテープを巻いて、いったん終了。

非伸縮テープを使用し、足の内側から外側に向かって強く引っ張りながらテープを3本巻く

 
4.フィギュアエイト(8の字巻き)
ここからは伸縮テープを使って、8の字を描くようにテープを巻きます。
①スタートは外くるぶしの少し上→足首の正面→土踏まず。
②土踏まずまで巻いたテープは足の裏に回して、足の外側から内くるぶしへ巻きます。
③内くるぶしから、アキレス腱、外くるぶしの少し上と足首を一周させます。
スタートは外くるぶしの少し上→足首の正面→土踏まず土踏まずまで巻いたテープは足の裏に回して、足の外側から内くるぶしへ巻く内くるぶしから、アキレス腱、外くるぶしの少し上と足首を一周
 
5.ヒールロック
フィギュアエイトのテープをそのまま切らずに使います。
①外くるぶしまできたテープは内くるぶし→アキレス腱(足の後ろ)に巻いていきます。
②アキレス腱→かかとの外側から足の裏へ、斜め45度の角度で巻きます。
③次に足の裏から足首の正面に戻ります。
④テープを外くるぶし→アキレス腱へと巻きます。
⑤アキレス腱→かかとの内側から足の裏へ、斜め45度の角度で巻きます。
⑥足の裏→足の正面へ。
外くるぶしまできたテープは内くるぶし→アキレス腱(足の後ろ)に巻くアキレス腱→かかとの外側から足の裏へ、斜め45度の角度で巻く次に足の裏から足首の正面に戻る
 
テープを外くるぶし→アキレス腱へと巻くアキレス腱→かかとの内側から足の裏へ、斜め45度の角度で巻く足の裏→足の正面へ
 
6.サーキュラーアンカー
正面に戻ったテープを足首の周りに何周か巻き、アンカーテープのところまで巻きます。サーキュラーがはがれないようアンカーテープを巻いて終了です。

正面に戻ったテープを足首の周りに何周か巻き、アンカーテープのところまで巻きます。サーキュラーがはがれないようアンカーテープを巻いて終了

 
 

■テーピングに頼らないプレーヤーをめざして機能強化を

最後に荒川先生からアドバイスを。荒川先生がいるのはスポーツと健康を専門にした武蔵丘短期大学ですが、そこの入学生ですら体全体をうまく協調させて動かすことが苦手な学生もいるそうです。
 
「またサッカー部の場合もサッカーは得意ですが、ほかのスポーツで体を動かすとぎこちないことも。これは昔と違って専門性が高くなり、小さい頃に外で様々な運動(スポーツ)をして遊んでいないからと言われます」
 
そうした現状から、荒川先生は子ども向けに協調性トレーニングにも力を入れているそうです。子どもの頃からそうした神経協調性を考慮したトレーニングを行い、体がうまく動かせるようになれば、靭帯を傷めるねんざなどのけがも減ります。
 
「もちろん将来的に、優れたプレーヤーになる可能性は高まるでしょう。テーピングに頼ったままプレーを続けるのではなく、早くテーピングを外しても大丈夫なようにトレーニングすることも大切なんです」
 
 
荒川先生
荒川 崇(あらかわたかし)
学校法人後藤学園 武蔵丘短期大学健康生活学科健康スポーツ専攻 専任講師
「コンディショニング論および実習」のほか、テーピング指導やアスレティックトレーニング指導を行う。また同短大の女子サッカー部「CIENCIA(シエンシア)」トレーナーも担当。1995年日本体育大学卒業後、流通経済大学ラグビー部ヘッドトレーナーを務める傍ら、2012年流通経済大学大学院スポーツ健康科学研究科を修了。ラグビーU20日本代表トレーナー(2010)を経験。
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取材・文/山辺孝能 写真/田川秀之(JA杯全農チビリンピック2013全国決勝大会より)テーピング写真提供/武蔵丘短期大学

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