1. サカイク
  2. コラム
  3. 運動能力
  4. 【第1回】子どもに間違ったトレーニングをさせていませんか?U12世代のフィジカルトレーニング

運動能力

【第1回】子どもに間違ったトレーニングをさせていませんか?U12世代のフィジカルトレーニング

2010年12月 6日

キーワード:コーディネーションフィジカル筋トレ運動神経

もっと速く走れるように。もっとキック力がつくように。もっと当たり負けしないように。その「もっと」という気持ち、よくわかります。

負けて悔し涙を流すこどもの姿を見れば「もっと」鍛えてやりたくなるでしょう。しかし、筋肉や体幹といったフィジカルトレーニングは、やり方を間違えると効果がないばかりかケガをさせてしまうこともあります。
そこで、日本陸上競技連盟育成・普及委員、そして日本サッカー協会フィジカルプロジェクト委員でもある立教大学の沼澤秀雄教授に、U12世代のフィジカルトレーニングについてうかがってみました。

「まず、筋トレについてですが、U12世代は発育発達の第2次成長以前であるので、筋肉を中心に考えるべきではありません。日本陸連の陸上競技教本U12では、"発育発達とスポーツ"という章で、プレゴールデンエイジ(5?8歳)、ゴールデンエイジ(9?12歳)では、筋系より神経系の配列をできるだけたくさん作っておくことを強調しています。

U12世代では、筋に刺激を入れても成長ホルモンが出にくく筋肉を肥大させることはむずかしいので、さまざまなスポーツを行ったり、さまざまな動きをしたり、いろいろな刺激を与えることでいろいろなパターンの神経刺激を経験させるということです。

ところで、筋肉の発達は男性ホルモンの影響が大きく、思春期とともにはじまります。したがって筋肉トレーニングは14~18歳から、筋持久力は13~14歳からはじめるのがよいとされています。しかし身長を伸ばすシステムである"骨端線(こったんせん)"の消失が16~17歳ごろなので、強力な筋トレはそれ以降がよいと言われています。

また、一般的には、呼吸機能は18歳ごろ、心肺機能(全身持久力)を支える循環機能は25歳ごろにピークを迎えます。一方、神経系の発育は生後5カ月ころからはじまり、幼児期から全身を動かすことによって大脳中枢の運動野で神経回路がつながり、いわゆる"運動神経"が発達します。

しかし、その発達は10歳前後で止まってしまうと言われています。この運動能力のベースとも言うべき"神経系"は、U12の時期にしか発育しない重要なトレーニング項目と言えるでしょう」

numa.jpg沼澤秀雄先生//
立教大学コミュニティ福祉学部スポーツウエルネス学科教授、日本陸上競技連盟育成・普及委員、日本サッカー協会フィジカルプロジェクト委員。生理学的な指標を用いてスポーツ選手の競技力向上をテーマにして研究を行っている。三菱浦和フットボールクラブ(浦和レッズ)のフィジカルコーチを務めた経験も持つ

1

関連記事

関連記事一覧へ

運動能力コンテンツ一覧へ(91件)

コメント

  1. サカイク
  2. コラム
  3. 運動能力
  4. 【第1回】子どもに間違ったトレーニングをさせていませんか?U12世代のフィジカルトレーニング

Pickup

サッカースクール検索サイト ケリなび

週間記事ランキング

  1. 「下手くそ」「センスない」コーチの暴言に耐えられない中1の息子を辞めさせていいのか問題
    2017年7月19日
  2. あなたの子どもはきちんと「ごはん」を食べてますか? 多くても、少なすぎてもダメなお米の栄養素と役割
    2017年7月20日
  3. 自分は楽しくプレーさせたいのに同じチームのコーチが厳しい! 指導法が違うギャップをどう埋めればよいのか
    2017年7月21日
  4. なぜ、全国経験のないサッカー部から毎年Jリーガーが輩出されるのか?
    2015年7月23日
  5. サカイク読者のパパママならおさえておきたい プロテイン7つのポイント
    2017年7月18日
  6. 1対1に自信がつく! ディフェンスで大事な3つの姿勢
    2012年4月27日
  7. 「打撲にコールドスプレー」は昔の常識!? コーチ・保護者必見、最新の応急処置に欠かせないアイテムとは
    2017年7月12日
  8. 小さな成功体験を積むことが自信につながる! 自主性・主体性を育てる「しつもん」のしかた
    2017年7月14日
  9. 結成7年で強豪チームに。甲府U-12が取り組む「試合に生きるトレーニング」とは?
    2017年2月 1日
  10. 夏合宿の持ち物を準備しよう!(1/2)
    2011年7月12日

一覧へ