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親子でチャレンジ

子どもが21歳になったときどんな人でいてほしい? サッカーで身につく3つの社会的スキルとは

2016年4月 7日

キーワード:スポーツスポーツペアレンティングチームワークフェアプレー時間管理目標設定

唐突ですが、あなたは、なぜお子さんにサッカーをプレーする環境を用意しているのでしょう。
 
「なにかに熱中できる人間に成長してほしいから」
「楽しいと思えることをさせてあげたいから」
「お友だちに誘われたから」
「Jリーガーになってもらいたいから」
 
理由はさまざまだと思います。サッカーにかぎらずスポーツをするメリットは、競技力向上だけに留まりません。子どもが立派な大人になるために必要な、多くの要素を学べるチャンスでもあるのです。アメリカでは、親が子どものスポーツに求めているものは何なのかを調査したことがあります。チェス、サッカー、ダンスといった3種類の活動をしている親と子を対象にしたものです。
 
参考文献『Playing to Win: Raising Children in a Competitive Culture』( Hilary Levey Friedman )
 
それによると、子どもたちにサッカー、ダンスを習わせている親は、「時間管理」「チームワーク」「フェアに競うこと」を活動を通じて身につけることを期待しているそうです。今回は、サッカーを含むスポーツで培うことのできる社会的な能力について紹介してきます。(取材・文 谷口輝世子)
 
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■3つの社会的スキルは、なぜ必要?

子どもたちは熱心に何らかの課外活動をしていると、宿題をする時間、家庭学習をする時間をいかに確保するかが重要になってきます。子どもなりにうまくやりくりし、短い時間で集中して宿題をしなければいけません。これによって時間管理を身につけて欲しいと考えているようです。
 
また、チームワークは、将来、どのような仕事についても、誰かと協力して目標を達成しなければいけないケースで役立つと、米国人は考えているようです。サッカーは状況を判断し、パスをつなぎ、ゴールを決めることを競う種目であり、チームメートをお互いに活かしあえるかが重要です。これらはサッカーを離れた後でも生きていく上で役立つスキルであると米国人の親は感じているのです。
 
そして、「フェアに競うこと」。日本もそうですがアメリカも競争社会です。成長していくにつれてライバルたちと競わなければいけない場面が多々あります。学校運動部に入部するのにもトライアウトがあります。社会に出てからも、仕事上、他社や他の人と競わなければいけないこともあります。サッカーはひとつのボールを巡って相手チームの選手と競り合います。フェアに競うことをスポーツを通じて身につけて欲しいと親たちは思っているようです。
 
また、女子サッカー選手の親を対象にした調査からはさらに興味深い結果も。ご存知の通り、アメリカではサッカーは男子中心のスポーツではなく、女性の競技者も多いのです。娘がサッカーをしている親は、将来的に男性と同等の仕事をして欲しいと望んでいることも調査から分かったそうです。ダンスを習っている娘の親はどちらかというと教員や看護師など伝統的に女性が多い職業を望んでいて、子どもの参加している種目によって親の意識が少し異なることも分かったとのことでした。
 

■21歳になったとき、どんな人になっていてほしい?

みなさんのご家庭では、競技力向上以外にスポーツを通じてなにを身につけてほしいと考えていますか? しつけや教育方針が各家庭によって違うように、これらも家庭ごとにちがいがあって当然です。また、国や社会の文化背景によって異なってくるのではないでしょうか。
 
複数のスポーツ心理学者による書籍『Whose game is it,anyway?』では、子どものスポーツについて家庭内におけるモットーや理念について考えてみることを薦めています。子どものスポーツ活動によって家族や親子間でケンカになったり、家族行事や他の活動とバランスが取れなくなることを防ぐためでもあります。
 
これを考えるにあたって、自分自身への問いかけが2つ提示されています。
 
1.私の子どもが21歳になったとき、娘や息子にどのような人になってほしいと願っているのか。そして、スポーツ活動はどのようにその親の願いに貢献できるのか。
 
2.子どもがスポーツ活動を通じて学んでほしいもっとも重要な3つのことはどのようなことだと、親として考えているのか。
 
そして、これらを考えていくためのステップとして、親である自分自身の性格やスポーツ経験について知ること、子どもの性格についてよく知ること、そして子どもが参加しているスポーツ環境についてよく知ることが挙げられています。
 
次ページ:学ばせようと躍起になっていやな思いをさせていませんか?
 

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取材・文 谷口輝世子

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