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親子でチャレンジ

お金を払っているから上達してくれないと困る!その気持ちが子どもの負担になっている

2016年3月 4日

子どものサッカーにどこまでお金をかけるのか。
 
いまの子どもたちは習いごととしてスポーツを始めるケースが多いように思います。親が参加費や月謝を払うことで、子どもはスポーツをする機会を得られる時代になっているのではないでしょうか。少しでもわが子のためになればと、参加費や月謝を惜しまない読者も多いと思います。しかし、あなたの考え方によっては、払っている参加費や月謝が、お子さんの負担になってしまうこともあるのかもしれません。(取材・文 谷口輝世子) 
 
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<<試合後にプレーの話は禁止!スポーツ大国アメリカが実践する"24時間ルール"とは

 

■なぜ、習い事にお金をかけるのか

広場に仲間が自然に集まってきて、ボールひとつあれば、サッカーを楽しむことができる、などということは日本でも難しくなってきていると思います。米国でもそうです。
 
参加費や月謝が必要であっても、子どもに好きなサッカーをさせてやりたい。ケガや痛みにつながらないよう成長にあわせてスパイクなどの用具も買い替えてやりたい。長期休暇にはサッカーキャンプに参加させてやりたい。そのように考えながら、家計のやりくりをしている家庭は少なくないかもしれません。
 
米国でも日本と同様かそれ以上に、子どものスポーツは盛んです。レクリエーションと競技チームに分かれていることが多く、競技チームに入るにはシーズン毎に行われているトライアウトにパスする必要があります。つねに、より高いレベルのチーム入りを狙う方針の家庭もあります。一方で、トライアウトで切られた子どもは、チームに残ることができませんので、別のチームを探さなければなりません。
 
そういった背景もあり、子どもたちはチームの全体練習以外にプライベートレッスンを受けたり、個人でサマー・キャンプなどに参加したりします。これらは有料です。プライベートレッスンでは場所代も込みで1時間100ドル(約1万1000円)という値段設定をしているところもあります。
 
子どもたちはサマー・キャンプで練習量を確保し、他の選手に揉まれてうまくなっていきます。優れたコーチのプライベートレッスンを受けると、目に見えて上達することも多いのです。そうすると、親としては、何とか家計をやりくりして、もう少しお金をかけたくなってきます。
 
子どものスポーツにどこまでお金をかければいいのでしょうか。

 

■親がお金をかけすぎると、子どもがそれをプレッシャーと感じる

2014年に、元アメリカンフットボールのプロ選手で、ユタ州立大のトラビス・ドルシュ教授が「お金と子どものスポーツ」に関する興味深い調査結果を発表しました。
 
同教授のグループは全米各地の163組の親子を対象にしたもので、親には「世帯収入と子どものスポーツにかかっている金額」を回答してもらい、子どもには「親のサポートについてどう感じているか」、「スポーツ活動の楽しみや動機」について回答してもらいました。
 
冒頭にも述べたように米国でも親が全くお金を払わないと、子どもはスポーツ活動に参加できず、スポーツを楽しむことさえ難しくなっています。
 
しかし、この調査からは、親がお金をかけすぎると、子どもがそれをプレッシャーと感じるケースも多いことが分かったのです。
 
ドルシュ教授は「子どものスポーツにお金をかけることを、保護者が『サポートである』と考えている場合は、子どもの重荷にはなっていないようです。しかし、多くのケースで親がお金をかけていることと、その子どもがスポーツ活動に重圧を感じていることが関係していることが分かりました」と述べています。
 
子どもがやりたいことを親としてサポートしているつもりだったのに、お金を払っているのだから上達してくれないと困る、と感じるようになる。親がそのような気持ちになると、子どもはプレッシャーを感じる、ということです。親から子へのお金によるサポートが投資に変わっていくとき、子どももまた結果を出さなければいけないと焦りはじめるのではないでしょうか。
 
同教授の調査では、世帯収入に対し、子どものスポーツにかけるお金の割合は0%以下から11%まであったそうです。調査では、親たちは用具のほか、トレーナー、コーチ、キャンプにお金を払っていました。
 
また、米国には、子どものオーバーユースと世帯収入(健康保険の種類による)との関連を調べた研究結果もあります。
 
ここでは、高収入家庭の子どものほうが、低収入家庭の子どもに比べて、練習時間がやや長く、オーバーユース(使いすぎ)によるケガの割合も多いことが分かりました。
 
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取材・文 谷口輝世子

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