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親子でチャレンジ

イギリス人が親子でフットボールを観る理由

2014年7月 8日

キーワード:Jリーグゲームトレーニングワールドカップ海外サッカー練習育成観戦

突然ですが、あなたの子どもはサッカーをテレビやスタジアムで観ていますか? 観ているなら、それは子どもにとって非常に良い習慣だと思います。続けさせてください。もし子どもがあまりサッカーを観ないタイプなら、是非、観る機会を与えてあげて欲しいです。
 
なぜ、サッカー少年にとってサッカーをみることが重要なのでしょうか。それは、サッカー観戦を通じて、サッカーに必要な知識を増やし、インテリジェンス(知性)を向上させることが可能だからです。
 
そのことについてはイングランド、クイーンズパークレンジャーズのアカデミーの責任者である、リチャード・アレン氏も言及しています。(リチャード・アレン氏は、NPO法人ハートリンクプロジェクトの主催のイベント、ワールドサッカークリニックサマーキャンプ2013のために来日)
 
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取材・文/内藤秀明 Photo by Susan Lloyd
 

■観ることで試合中に必要なインテリジェンスを養える

過去に複数回来日しているアレン氏は、「日本の子どもはプレーすることを楽しむ子が多くて、どこのチームのファンかわからないという状況にあるのではないか。プレーはするだけで観る子は少ないよね」と日本の現状の問題点をまず指摘しました。
 
確かに日本の子どもが、海外サッカーや、Jリーグでサポートしているチームを持っているケースは少ないです。それは、子どもたちにとって、サッカーは、観たり応援したりするものではなく、「プレーするためのもの」だけになっていて、他の楽しみ方を知らないからでしょう。
 
アレン氏は続けて、「イングランドだったら観る習慣が日本よりも根付いている。プレミアリーグをテレビで観ていると、解説者の話を聞けるだけでなくさまざまな映像技術を駆使した分かりやすいリプレイをチェックできるんだ。そうやって観ることでもサッカーについての知識やインテリジェンスを養えるんだ」と、サッカーを観る有用性を語りました。
 
アレン氏のいう通り、試合、特にプロのサッカーの試合には、子供達が学ぶべきことがたくさん詰まっています。一番わかりやすいのは足技ではないでしょうか。これは簡単に何をやっているかが子どもでもわかりますし、すぐに真似することもできます。子どもは吸収力があるので、観たものをすぐに真似して自分のものにして成長します。
 
学べるのは足技だけではありません。他にも、ループシュートのようなゴール前のアイディアであったり、ボールを奪われないための体の使い方であったり、学べることは無数にあるのです。
 

■観ることで子どもとイメージの共有ができる

また、アレン氏は言及しませんでしたが、子どもたちがサッカーを観る有用性はもう一つあります。
 
それは、練習時におけるコーチとのイメージの共有です。例えば、私がイギリスで指導している際におもしろかったのが、先輩のコーチが「○○のようにプレーしろ」と選手名をよく出しながら子どもたちに指導していたのです。
 
わたしもさっそく真似して子どもたちに「ウェイン・ルーニーのように強くシュートを」「スティーブン・ジェラードのような強いパスを」と、イングランドの選手の名前を出しながら指導すると、驚くくらいすぐにどのようなプレーが練習で求められているかを理解し、実践してくれました。
 
じつは、同じことを日本で実践しましたが、あまりうまくいきませんでした。「香川真司のようにドリブルを」「本田圭祐のように強いシュートを」と言っても、日本の子どもは名前こそ知っていても、香川や本田が具体的にどのようなプレーするかを知らないのです。
 
今回はシンプルなプレーを例に挙げましたが、複雑なプレーや戦術などを伝えたいときには、よりこのイメージの共有の有無が練習効率に直結します。つまり、子どもたちとプレーのイメージを共有して練習効率を大幅に向上させるためにも、サッカーを観る文化は必要だと言えます。
 
すでにサッカーを観る文化が根付いているイングランドでは、「アカデミーでも、映像からサッカーを学ぶことに取り組んでいるんだ。インターネットで繋がって、試合後に選手達がフィードバック付きの映像をチェック出来るようにしている。例えばビデオクリップをいっぱい作ったりね。そうして、子どもたちに自分自身のゲーム理解度を深めさせたり、インテリジェンスを向上させたりするようにしている」と、アレン氏は言います。
 
「もし、そういう取り組みをすれば、日本もさらにインテリジェンスが向上するのではないかな。日本ではフットボールを観る機会が少ないんだと思う」と、アレン氏は日本サッカーに対して、提言してくれました。
 
アレン氏の言う通り、わたしも個々の家庭内(もしくはチーム内)で、子どもにサッカーを観てもらう取り組みが必要だと思います。そこでいまおすすめしたいのがワールドカップです。準決勝が7月9日(水)、10日(木)に、3位決定戦が13日(日)、決勝戦が14日(月)にそれぞれ行われます。時間帯は早朝になりますが、すべて地上波で世界最高峰のプレーを観ることができます。もし可能なら、ご家庭で子どもと一緒に少し早起きして観てみてはいかがでしょうか。リアルタイム観戦が難しいのであれば、せめて録画した試合を子どもたちに観てもらう機会を設けてはいかがでしょうか。時間の都合などで、それも厳しいようなら、テレビ、ネット、携帯アプリなどで、見られるハイライトだけでも見せてあげて欲しいです。映像を子供達に見せて、勉強させる手段は、たくさんあるのですから。
 

Jリーガーのプレーを動画で学ぼう!

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プレーイメージを持つことで、子どもは上手くなる!

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柿谷から学ぶ相手の視野から消える動き
柿谷から学ぶファーストタッチ
香川から学ぶドリブルシュートの極意
香川から学ぶ数的不利な状況を打開するパス&ムーブ
岡崎から学ぶクロスからのシュートのコツ
>>プロのイメージを学べ。新しいサッカー映像トレーニング「ムビトレ」
 
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取材・文/内藤秀明 Photo by Susan Lloyd

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