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親子でチャレンジ

暑い夏は親子でプール? 誰でも簡単に泳げる方法

2013年8月 1日

キーワード:運動

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 習い事ランキングで必ず上位に入る「スイミングスクール」。我が子が泳げないより、泳げる方が・・・、というお父さんお母さんも大勢いらっしゃるのではないでしょうか。汗が止まらないほど暑い日が続く今年の夏。親子でできる海やプールでの泳ぎの練習、しかもサッカーにも役立つトレーニング! そんな夢のような話をオリンピックメダリストら、世界に通用するトップ選手を育成している、髙橋雄介中央大学理工学部教授、水泳部監督にお聞きしました。
 
 

■泳げない子どもはいない!?水泳のプロに聞く「泳げるようになる方法」

 ジリジリと太陽が照りつけるグラウンド。夏だから暑いのはわかりますが、今年は「もう勘弁してくれ」と言いたくなるほどの猛暑。たまにはグラウンドを離れて、プールでワイワイ遊びたくなる日もあります。そんな「プールの日」を親子で有意義に使えないか?サカイクの欲張りなお願いを聞いてくれたのは、インカレ14回制覇、多くの日本代表選手を育てている髙橋雄介先生。水泳指導のプロフェッショナルである髙橋先生に基本的なことをお聞きするのは恐縮ですが、今回は贅沢にも聞いてしまいます。先生、泳げない子はどうしたら泳げるようになるんでしょう?
 
「泳げない子どもというのはいないんです」
 
 高橋先生は笑顔で続けます。
 
「子どもはお母さんのおなかの中にいるときは羊水の中で浮かんでいますよね。人間は進化の過程で水中から陸に上がったとも言われています。生後数ヵ月の赤ちゃんは泳ぎを教わらなくても“反射”で例外なく水に浮かぶことができます。だから、基本的には泳げない子どもはいないんですよ」
 
 赤ちゃんのときにある“反射”は生後6ヵ月を過ぎるとなくなってしまうそうですが、人間の身体や機能は元々水に浮かぶことができるように作られているのだそうです。先生によると「溺れた経験がトラウマになってしまった」など精神的な原因がある子どもを除いて、泳げない子どもというのはいないのだそうです。
 
「上手に泳げる、速く泳げるとなると話は別ですが、いま泳げないと悩んでいる子がいても、基本的にはちょっとしたコツをつかめば誰でも泳げるようになります」
 
 泳げるコツ。ぜひ聞きたいですよね。ここからは、泳ぎのコツと、親子でできる簡単な練習方法をご紹介しましょう。
 
 

■呼吸法で水に浮く!肺に空気を溜めて浮き袋に

「『泳げない』と自分で思っている子どもたちは、呼吸がうまくできていないことが多いです。呼吸法を練習すれば、これは大きく改善されます」
 水泳での呼吸法は口呼吸がメイン。これになれることで、泳いでいる途中で苦しくなることがなくなり、苦手意識もなくなると言います。
 
「『吐いて』→『吸って』の順番で教えられることが多いのですが、私は『吐いて』→『吸って』→『止める』、パッ、ハー、ウン、というリズムで呼吸するように指導しています」
 
 髙橋先生によると、この呼吸を止めることこそが、泳げるようになるひとつのポイント。呼吸を止めることで、肺に空気が溜まり、自然と浮くことになるというのです。
 
「空気の入った肺は浮き袋のようなものです。空気を吸って、水に身体を委ねれば余計な力を使わなくても身体は自然に浮きます」
 
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1.陸上で練習
 この呼吸法を身に付けるために、まずは上写真のように陸上で呼吸をしてみましょう。お父さんやお母さんは、パッ、ハーッ、ウンとかけ声をかけてあげながら、肺に空気を貯める感覚をつかみます。鼻から息が漏れてしまう場合は、鼻をつまんであげるのが効果的だとか。
 
2.水の中で練習
 次はいよいよ水中に。図2のようにまずは水上で呼吸をして、口、鼻が徐々に隠れるように水に潜ります。
ここで気をつけたいのが、子どもたちが「泳ぎの練習だ」と思わないような雰囲気作りです。髙橋先生は「あくまでも親子の遊びの延長でやるのがベスト」と言います。ここで「やらされた」感が出てしまうと、かえって水泳に苦手意識を持つことになり、逆効果になってしまいます。
 楽しさを演出するためにも、子どもたちの手を取って、タイミングを合わせて一緒に水に潜るのがいいでしょう。
 
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3.身体を浮かせてバタ足
 泳げるようになるためには、身体を上手に浮かせることが大切です。肺に空気を入れて浮き袋にする呼吸の感覚をつかめたら、次は子どもの手を取って「バタ足」にチャレンジしてみましょう。ここでも「教えるの」ではなく、子どもたちの感覚に任せるのが正解です。両手を持ってあげて、プールの中で遊ぶ感覚。
 髙橋先生によると「子どもが前に進もうとして自然にはじめるバタ足は意外と理に適っているものです」。うーん変に足を持って形を教えたりするのは絶対NGですね……。
 
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4.とにかく水中で遊ぶ
 ここまでくれば、あとはもう水中での身体の使い方に慣れるだけです。お父さん、お母さんが引っ張ってあげていた手を離して、浮き輪につかまりながらバタ足をしたり、小さめのビーチボールに上半身を乗せてバタ足をしたり。水のなかで自分の身体をコントロールできるようになれば、行きたい方向に進めるようになっているはずです。
 
「呼吸で泳げるようなる方法」いかがだったでしょう? 髙橋先生が何度も繰り返していたのは「教えてはいけない」ということ。「一緒に遊んでいる、親子で一緒に楽しむ」ことが大切だと強調していました。大切なことはどの競技でも同じ。この夏プールで子どもたちと一緒に遊んでみてはいかがでしょう。
 
 第2回はもう少しサッカー寄りのお話し。いま注目を集める水中トレーニングについてこれも親子で気軽にできるものから紹介していただきましたので、こちらもお楽しみに。
 
 
真夏日はプールへ! サッカーに効く水中トレーニング>>
 
 
 
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髙橋雄介//たかはし・ゆうすけ
中央大学理工学部教授。現役時代はバタフライの選手として活躍。アメリカで最新の科学的トレーニングを学ぶ。帰国後、中央大学水泳部監督に就任。インカレは11連覇を含む14回の優勝、オリンピックメダリストを輩出するなど、世界に通用するトップ選手を数多く育成。7月28日~8月4日にスペイン・バルセロナで行われる世界水泳選手権大会にも50m自由形日本記録保持者・塩浦慎理選手を送り込み、コーチとして帯同している。
 

 

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取材・文/大塚一樹 写真協力/東邦出版

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