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みどころ満載!コンフェデレーションズカップ日本代表以外の参加国を探る

2013年6月11日

キーワード:大会日本代表

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昨日はコンフェデレーションズカップでの日本代表の見どころについてお伝えしました。そして今回は日本代表以外の参加国について探っていきましょう。
 
 
<<いよいよ今週末開幕!コンフェデレーションズカップで戦う日本代表の見どころは?
 
 

■スペインと並び、今大会の優勝候補であることは間違いない開催国【ブラジル】

10日に行われた親善試合でフランス代表を3-0で破り、好調をアピールするブラジル。
基本的なシステムは4-2-3-1。背番号10を付けるネイマール、フッキ、オスカル、フレッジの4人が並ぶ前線の攻撃力はまさにワールドクラスです。特にバルセロナへの移籍が決まったネイマールは、ドリブルからのシザーズだけでなく、ファーストタッチで相手の背後を突くような駆け引きにも長けています。また、チェルシーに所属するMFオスカルも、派手なテクニックを見せるわけではありませんがスピードと運動量に優れた厄介な選手。フランス戦でも1得点を挙げ、調子を上げています。
 
さらにベンチには、チャンピオンズリーグでバルセロナを苦しめたパリ・サンジェルマン所属のMFルーカスも控えています。今回はカカがチーム招集外になったとはいえ、タレントの豊富さには事欠きません。
 
また、攻撃ばかりに目が奪われがちなブラジルですが、実は守備力も高いという事実を見逃してはいけません。昨年の試合では日本を0点に抑え、先日はリベリーを欠いたとはいえ、フランスを0点に抑えました。
 
その守備の中心を務めるのは、センターバックのダビド・ルイス(チェルシー)とチアゴ・シウバ(パリ・サンジェルマン)。強靭なフィジカルで、接触プレーは無敵の強さを誇るルイスと、対人の強さと冷静な判断力の両方に優れたチアゴ・シウバのコンビはまさに鉄壁。さらに2人の前には昨年のクラブワールドカップでコリンチャンスの一員として来日して優勝を成し遂げたボランチ、パウリーニョも君臨しています。
 
ブラジルは鉄壁の守備から、前線の選手に素早くパスを入れてカウンターアタックを仕掛けるパターンも大きな武器。相手チームはボールを回している間も常に警戒を怠らない、リスクマネージメントが必要になるでしょう。
 
 

■昨年の欧州選手権で準優勝を果たした注意すべき相手【イタリア】

イタリアと言えば、ゴールに鍵をかける『カテナチオ』と呼ばれる守備的な戦い方が有名でしたが、プランデッリ監督が就任してからの近年のイタリアは、古いイメージとは異なるスタイルを築くようになりました。
 
基本的なシステムは、中盤がダイヤモンド型になる4-4-2。ピルロをアンカーに置き、両脇をマルキージオ、デ・ロッシが固め、トップ下をモントリーヴォが務める4人の中盤は新生イタリアの看板とも言えます。彼らの優れた技術が、パスをきれいに回す新しいスタイルを支えています。
 
日本も中盤が売りのチームなので、どちらがボールを支配することができるか。一つの注目ポイントになるでしょう。
 
2トップに関してはミラン所属の2人、強靭な肉体を誇るバロテッリと、豊かなスピードで突破力に長けたエル・シャーラウィが務めます。ハマれば強いが、不確定要素も大きい組み合わせです。バロテッリはメンタルが不安定で、つい先日のワールドカップ欧州予選のチェコでも、無得点のまま交代を告げられるとロッカールームにつながる通路の壁を蹴り飛ばすなど、相変わらずの暴れっぷり。また、若いエル・シャーラウィも安定してパフォーマンスを出すには至りません。
 
隙を見せずにしぶとく戦えば、イタリアのほうから勝手に崩れる可能性は充分にあるでしょう。
 
 

■ロンドン五輪準決勝で日本を破り、見事金メダルを獲得した【メキシコ】

ロンドン五輪決勝ではブラジルを倒して優勝したメキシコ。しかし、A代表は五輪チームほど攻撃的ではなく、守備を重視するチームです。現在行われているワールドカップ北中米最終予選では、1勝4分と引き分けの多さに苦しみ、ブラジル本大会出場も危ぶまれています。
 
メキシコのFWは香川真司の同僚、マンチェスター・ユナイテッド所属のハビエル・エルナンデス(チチャリート)が務め、モンテレイのデ・ニグリスと共にゴールをねらいます。得点パターンはサイド攻撃から彼らがクロスに合わせるパターンがメイン。特にエルナンデスはニアサイドへ飛び込んでワンタッチで決める形が得意なので注意が必要です。
 
中盤にはバレンシア所属のグアルダード、マジョルカ所属のドス・サントス、ビジャレアルのハビエル・アキーノなどスペインリーグで活躍する選手が名を連ねます。しかし、全体的にはメキシコ国内組の選手が多く、23名のうち海外組は5名のみ。海外組の数で言えば日本のほうが多いくらいです。
 
体格も日本人と同じくらいで小柄な選手が多く、日本にとってはやりやすい面もあるかもしれません。メキシコの技術と戦術に優れたサッカーに対し、冷静な判断力でしっかりと試合を進めたいところです。
 
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■シャビやイニエスタらの豪華な中盤を擁する【スペイン】

2008年、2010年、2012年と欧州選手権とワールドカップを連続制覇している『スリー・タイムズ・チャンピオン』のスペイン。間違いなく今大会も優勝候補に挙げられるチームでしょう。
 
しかし、今回に関しては多くの不安要素があります。いちばん大きいのはダブルボランチを務めるシャビ・アロンソの離脱。恥骨炎によるコンディション不良で今大会は招集メンバーから外れました。ブスケツと共にチームの心臓として、攻守に重要な役割を果たしたシャビ・アロンソの離脱はチームにとって大きな痛手です。代役はハビ・マルティネスが務めるのか、あるいはセスクなどもあり得るのか。いずれにせよ、シャビ・アロンソとまったく同じ役割を果たせる選手はいないでしょう。デル・ボスケ監督の判断に注目が集まります。
 
また、GKのカシージャスも今シーズンはあまりレアル・マドリードで試合に出ることができず、試合勘の不安があります。そしてセンターフォワードに関してはF・トーレスか、ビジャか、ソルダードか、相変わらず最適解が見つかっていませんが、以前から残っているスペイン代表の宿題とも言えます。
 
先日、マイアミでハイチ代表と親善試合を行いましたが、試合を支配しながらも2-1と辛うじて勝利。
 
チャンピオンズリーグではバルセロナ、レアル・マドリードのスペイン勢がそろって準決勝で姿を消し、ドイツ勢の躍進を印象付けましたが、同じタイミングでスペイン代表もパフォーマンスを落としてしまうのか。それとも、ここでも覇者となるのか。楽しみなチームであることには間違いありません。
 
 

■先日はホームでフランス代表に1-0の勝利を収めて波にのる【ウルグアイ】

やはり注目は、その試合でも決勝点を挙げたリヴァプール所属のルイス・スアレスになるでしょう。今シーズン、プレミアリーグで23得点を挙げたストライカーとしての能力は本物。柔軟なドリブルからの幅の広い切り返し、シュートの精度など、ゴールを決めるために必要な力を持っています。
 
また、2012年にイタリアのインテルから、ブラジルのインテルナシオナルへ移籍したディエゴ・フォルランについても、最近は彼のプレーを観る機会がなかった人にとっては良いチャンスではないでしょうか。
 
フォルラン、スアレスのほか、ナポリ所属のカバーニも優れたテクニックと得点力を誇ります。中盤には長友佑都の同僚であるインテルのガルガノ、アルバロ・ペレイラなどセリエAで活躍する選手が多く、また、ディフェンスラインにはアトレティコ・マドリードのゴディン、マラガのルガーノといったリーガ・エスパニョーラ勢の守備陣も名を連ねます。
 
チーム全体としてはセリエA組が8名、リーガ・エスパニョーラ組が3名、プレミアリーグ組が3名。ウルグアイは、欧州で活躍する多くのタレントをそろえたチームです。
 
堅守速攻スタイルは南アフリカワールドカップでも大きなインパクトを残し、ベスト4へ躍進しました。今大会も油断できないチームになりそうです。」
 
 

■アフリカ・ネーションズカップを制して出場権を獲得した【ナイジェリア】

チェルシーのミケルが10番を背負うナイジェリアは、本田圭佑の同僚であるCSKAモスクワのFWムサのほか、ディナモ・キエフのブラウン、ブレーメンのアクパラ、ラツィオのオナジ、ブラガのエチエジレ、セルティックのアンブローゼなど、欧州各国の幅広いリーグで活躍している選手をそろえたチームになっています。
 
一人ひとりの身体能力やテクニックは抜群で、サイドからのドリブル突破は大きな破壊力を誇ります。しかし、問題はチームとして組織的なプレーを90分間続けることができるか。この辺りがキーポイントになりそうです。
 
 

■2012年のオセアニア・ネーションズカップを制して出場権を獲得した【タヒチ】

オーストラリアがアジアのAFCへ移籍してからというもの、やはりこの地域といえば、ニュージーランドが絶対的な王者として君臨していました。しかし、今回は準決勝でニューカレドニアがニュージーランドを2-0で破り、そのニューカレドニアに対して決勝で1-0の勝利を収めたタヒチが初優勝。オーストラリア、ニュージーランド以外のチームがオセアニア・ネーションズカップを制するのは史上初の快挙でした。
 
ニュージーランドとハワイの中間くらいの太平洋のど真ん中、フランス領ポリネシアというソシエテ諸島にある一つの島に過ぎないタヒチですが、今回、タヒチサッカー連盟によって編成されるチームはタヒチだけでなく、フランス領ポリネシア全体を代表しています。
 
海外でプレーするのは唯一、FWバヒルアのみ。ギリシャのパントラキコスでプレーする選手です。その他はすべて国内の選手という陣容。もちろん戦力的には大きく劣ることは否めませんが、国内の有力な数チームから選抜しているチームは、組織力、結束力という意味ではストロングポイントにもなり得るでしょう。史上初の快挙に、さぞタヒチは盛り上がっていることでしょう。
 
欧州も南米もアジアも北中米もアフリカもオセアニアも、さまざまな大陸から、バリエーション豊かなスタイルを持ったチームが参加するコンフェデレーションズカップ。普段の試合とは一風変わった楽しみ方ができるかもしれません。
 
 
清水英斗(しみず・ひでと)//
フリーのサッカークリエイター。ドイツやオランダ、スペインなどでの取材活動豊富でライターのほか、ラジオパーソナリティー、サッカー指導、イベントプロデュース・運営も手がける。プレーヤー目線で試合を切り取ることを得意とし、著書は、『イタリアに学ぶ ストライカー練習メニュー100 』『サッカー観戦力が高まる~試合が100倍面白くなる100の視点』『サッカー守備DF&GK練習メニュー100』『サイドアタッカー』 『セットプレー戦術120』など多数。
●twitterID:@kaizokuhide
 

 

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文・写真/清水英斗 写真/新井賢一

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