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~受付終了~【読者プレゼントあり】サッカー日本代表の育て方

2013年6月20日

キーワード:新刊日本代表育成

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『サッカー日本代表の育て方 子供の人生を変える新・育成論』
小澤一郎著
・2013年6月7日発売/四六判/232ページ
・定価:本体1,500円+税
 
3名様にプレゼント!応募フォームはこちら!(※6/30締切)>>
 
スペインでのコーチ経験を生かし、指導現場の取材を重ねるサッカージャーナリストの著者が、日本代表選手の育成のルーツに迫った。指導者や選手の実父実母が証言した、子供たちを日本代表の高みまで導いたユニークな言葉や哲学には、サッカー指導のみならず広く人材育成のヒントが溢れている。指導者はもちろん、サッカーキッズを応援するお父さん、お母さんも必読の一冊。
 
<<目次>>
 
第1章 岡崎富美代(岡崎慎司の実母)
岡崎慎司に≪背中で教えた≫母の奔放子育て
 
第2章 吉田達磨(柏レイソル強化部ダイレクター)
≪将来も変わらない≫酒井宏樹の個性を認めた≪目≫
 
第3章 乾眞寛(福岡大学サッカー部監督)
≪長所を伸ばす≫指導が永井謙佑の速さを生んだ
 
第4章 清武由光(清武弘嗣の実父)
≪鬼≫と言われた父が、清武弘嗣に厳しく接した理由
 
第5章 宮内聡(成立学園高等学校サッカー部総監督)
≪プレイヤーズファースト≫の理念が大津祐樹の夢を叶えた
 
第6章 上野山信行(Jリーグテクニカルダイレクター)
「なぜ?」を大切に、宮本恒靖、稲本潤一を育てたコーチング
 
第7章 デットマール・クラマー(元サッカー日本代表コーチ)
日本サッカーを≪子供から大人に変えた≫模範的指導者像
 
 
 

 
書評:『サッカー日本代表の育て方』 文/中村僚(小澤一郎メルマガ編集部)
 
矛盾に満ちた本だ。岡崎慎司の母、富美代さんは、自身が経験したテニスも息子たちが始めたサッカーも強要することなく、プロ入りした慎司の試合を見に行かずに仕事をすることがあるという。しかし、清武弘嗣の父、由光さんは、父親自らが調査に乗り出し小学生の息子に対して移籍を進言した。日本代表となった今でも、弘嗣のプレーを事細かに指摘し、ダメ出しをする。また、福岡大学の乾眞寛監督は、ロンドン五輪代表FW永井謙佑の運動量や足元の技術といった短所には目を瞑り、スピードという長所を最大限に引き出すことで開花させた。一方で、同じくロンドン五輪日本代表FW大津祐樹を成立学園高校で指導した宮内聡監督は、「そんなこともできないの?(本書引用)」とプライドをくすぐるように短所を指摘をすることで大津の成長を促した。あまつさえ、本書のタイトルである「日本代表の育て方」すらも、なんと筆者自身が「存在しない」と否定する。まったくもって矛盾だらけである。
 
 だが、彼らの中にひとつだけ共通する理念がある。「プレーヤーズファースト」だ。息子をプロ選手として成功させ自分が名声を得るためでも、プロ選手を輩出したという実績を残すためでもない。純粋に選手、息子の成長を願い、彼らの望むことを最大限にサポートし、幸せな人生を送ってもらうために行動しているのだ。そのために自らの信念を築き、貫いている。
 
 「サッカーは人生の縮図である」とはよく言ったもので、そこにはこの本と同じく、多くの矛盾が内在されている。しかし、サッカーの目的はあくまでゴールを奪うことであり、その手段としてそれぞれのチームの合わせたスタイルが派生していく。明確な根幹があり、それを元に各々が環境に合うやり方を求めていくという点で、彼らの指導スタイルの違いはこの競技の大きな特徴を表していると言える。
 
 この本は自己啓発書や哲学書といった類に近いのかもしれない。なぜなら、サッカーに明確な正解は存在せず、試合中のプレーはその状況に応じて選手たちが自ら判断していくしかない。同じように、「これを練習すれば必ず勝てる」という、いわゆる「魔法のレシピ」もあり得ない。どんな練習をするかという判断も、プレーの一部なのだ。では、人生ではどうか?一般的には高校選びから自分の進路選択が本格的にスタートし、その後も就職するのか進学するのか、進学となればどんなレベルのどんな分野の学校へ進むのか、就職するとなればどんな業界に入るのか。そこには無限の選択肢が存在し、何を選べば正解なのかは誰にもわからない。自分の得意分野、興味のあることなど、それらを基準として自分で選ぶしかない。まさにサッカーと同じだ。
 
 ここに書かれているのは、練習メニューでも育成メソッドでもない。自分の指導スタイルを、選手を第一に優先した上で確立させた者たちが描かれている。この本から何かを学び取るとするならば、自分の基準、つまりは信念を作ることだろう。もちろん「プレーヤーズファースト」に乗っ取った上でだ。それが抑えておかなければ、人によっては「言っていることが違う」という矛盾の印象を受けてしまうかもしれない。逆に言えば、ここに書かれているものとはまったく違うスタイルの指導をしている人でも、それは必ずしも矛盾しているとは言えないのである。
 

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